第6話＿その六 ページ17
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｢うっめえ！｣
数時間後。
秘密基地は美味しそうな匂いに包まれ、沢山の料理が並んでいた。
｢こんなとこあったんだね｣
｢いいの？秘密基地でも何でもなくなっちゃったけど｣
｢まあええやないか。みんなでワーワー食べるのが1番よ｣
｢ムキテー！美味しい？｣
｢ムキテー！｣
子供たちにムキテームキテーと言い寄られた悟は、食ってかかりそうになるのを既のところで堪えている。
一人の時間を好むAだけど、たまにはこうして騒がしいのも悪くはないなと密かに思っていた。
｢未来って料理上手なんだね｣
｢ナッちゃんに手伝ってもらったのもあるから大して凄くないよ。ねっ、｣
｢充分凄いんじゃないの？
半額シール貼られてたやつだけでここまで作っちゃうんだもん｣
｢ナッちゃんに褒められた……何気に初かも…｣
常に無口で、時々言葉を発したと思ったら口の悪いAから褒められるのは相当嬉しい。らしい。
｢あんだけバイトして、家のこともやってんの？｣
｢うん。ウチお父さん居ないからね。お母さんと分担してやってる｣
｢偉い………………｣
｢いえーい、ナッちゃんからお褒めの言葉頂きました！ふふっ、本日2度目！｣
｢ねえねえお姉ちゃんこれ何ー？｣
｢あ、ちょ！｣
ふと見ると、男の子がAのヘッドホンを興味津々そうに眺め、掴んで振り回している。
｢棗さんからあんなおっきい声出るんだ……｣
｢褒めるし叫ぶし…………今日のナッちゃん機嫌良いのかな｣
｢これ何する機械？｣
｢私にも貸して！｣
｢僕も！｣
｢それ高かったんだから！返して！｣
｢百均で買えばいーじゃんっ｣
｢そーだそーだ。お姉ちゃんは下着も百均で買ってるんだよ？｣
｢百均でヘッドホンなんか買えるか！｣
｢余計なこと言わなくていいってば！｣
秘密基地に女子2人の叫び声が響いた。
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枯葉猫(プロフ) - とても面白いです。続きがとても気になります。更新頑張ってください。応援しています。 (2021年1月8日 16時) (
レス) id: 96e0d3f560 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 瀬名くんの誕生日は6/5ですよ (2020年10月12日 23時) (レス) id: e5e1a06468 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - とても面白いです。頑張ってください。 (2020年9月17日 23時) (レス) id: fa4adc5e94 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - とても面白いです。頑張ってください。 (2020年9月17日 23時) (レス) id: fa4adc5e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいふくリンゴ☆ | 作成日時：2020年9月8日 17時
