第5話＿その六 ページ2
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━━━━━放課後。
｢｢あ｣｣
何気なく秘密基地に向かったA。
草藪を抜けた先で、思わぬ人物と目が合った。
｢午後の授業いなかったけど何かあった？｣
｢保健室で寝てた｣
｢…………｣
｢そっちから聞いといて何なの。轢くよ？｣
｢まだ根に持ってんのかよ｣
心ここに在らずという感じで座っていた、クラスメイトの篤。
その手には、昼休みにAが買ったものと同じカードが握られていた。
｢わざわざ買ったんだ。オカルト話とか興味なさそうなのに｣
｢違ぇよ。さっき三平さんから貰っただけ｣
｢そ｣
2人の会話はいつも長くは続かない。
かと言って嫌いなのかと聞かれたら違うと思う。なんとも言えないその関係性を、竜二や悟はむず痒く思っているようだが。
｢なあ棗｣
自転車を停めて、篤の横を通り過ぎようとした時、ふと彼が口を開いた。
Aは何も言わず立ち止まり、視線だけを彼に向ける。
｢家族ってなんだと思う？｣
｢なんで私に聞くの｣
｢いや、理由は特にない｣
｢家族は、…………大事なもの｣
ぽつりと呟くと同時に、脳裏に浮かぶ父の姿。
家族に対する思いは強いはずなのに、いざ改まって聞かれるとどう答えていいか分からなくなるから不思議だ。
｢………………俺の母さんさ、死んだんだよね｣
｢！｣
その言葉に思わず振り返る。
見えた横顔が何処か悲しそうに見えて、Aはその場から動けなくなった。
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枯葉猫(プロフ) - とても面白いです。続きがとても気になります。更新頑張ってください。応援しています。 (2021年1月8日 16時) (
レス) id: 96e0d3f560 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 瀬名くんの誕生日は6/5ですよ (2020年10月12日 23時) (レス) id: e5e1a06468 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - とても面白いです。頑張ってください。 (2020年9月17日 23時) (レス) id: fa4adc5e94 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - とても面白いです。頑張ってください。 (2020年9月17日 23時) (レス) id: fa4adc5e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいふくリンゴ☆ | 作成日時：2020年9月8日 17時
