第1話 ページ1
1カラット
僅か0.2ｇ
本当に微量な重さ
原石から宝石として扱われるには、
磨かれて、カットされて…
そうして輝く宝石達
キラキラして、皆に愛されて、憧れて…
1カラット
僅か0.2ｇ
そんな小さいものに私達は
時に愛を誓い 時に愛を結ぶ
人生に関わりのある1カラット
でも、その輝きがいつかくすんでしまったら？
また輝くことは出来る？
どんなに硬い宝石でも、
もし割れてしまったら？
粉々になってしまったら、
また元に戻ることは出来る？
1カラット
僅か0.2ｇ──────────
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「やばいやばい」
俺はすごく焦っていた
もぉ〜！！なんで今日に限って、予定時間より早くなるの〜！！
そう、前の仕事がおして次の仕事に向かう最中
ただ、少し問題がある
生放送なのに、前のスポーツ中継が呆気なく終わってしまったため、生放送が繰り上げで早く放送されることになってしまったのだ
…よりによって今日マネージャー居ないのに！
いつも頼りにしているマネージャー
今日はちょっと色々あって俺にはついていない
数時間前…
「すみません！今日この後別件で！他につかなきゃならなくて！大丈夫ですか？」
「え！そうなの〜！？お疲れ様です。
了解でーす。この後いつも通りなんで大丈夫ですよ」
「ありがとう！この借りはいつか！では、軽くスケジュールだけ…」
…と。
「…ごめん、マネージャー。
全然大丈夫じゃなかった」
急いでタクシーを停めようとするが
空車がない！乗車済み！
これはいよいよヤバいかもしれん…
「…一か八か走るかな…」
次の場所まで、隣駅
別に走っていけない距離ではないが…
「…なーんでこういう日に
雪駄履いてくるかな〜」
本日２度目の後悔
ほんと嫌になる
はぁ…と大きくため息をついて
もう暫くタクシーを粘ってみる
…頼む！つかまって〜！
…と、願っていたその瞬間─────
『…あの』
急に後ろから腕を掴まれる
「…はい！？」
振り返ってみると、陶器みたいな白い肌をして
綺麗な赤茶の髪の女の子が居た
ボーイッシュな格好をしていたため、
一瞬男の子かと見間違えた
「えっとぉ…」
まさか、ファン？
今この状況で？
慌てて断りの言葉を述べようとしたら
手を引かれる
『…こっち』
「え、あっ、ちょっと！」
ええ！何この状況…
最悪なんだけど…
俺より身長が小さい女性に手を引かれ、
数メートル先へ
…なになに！もぅ〜なんなのこれ！
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雅 - サチさん» サチさん、コメントありがとうございます。今後どうなるか、続きも読んでくださると嬉しいです。3人の関係を沢山出せたらな、と。 (2021年3月18日 20時) (
レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 更新お疲れ様です！これまた、雲行きの怪しい感じなのでしょうか…主人公ちゃんが傷つかないことを祈ります。そして、良平さんと江口さん…どうなるんでしょうか。楽しみです！ (2021年3月17日 0時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、いつもコメントありがとうございます。返信遅くなりすみません。均等に登場できるよう頑張りますね。感想、いつも楽しく拝見させていただいてます。 (2021年3月7日 15時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 更新お疲れ様です！…すごく良いです。江口さんとの会話も。でも、良平さんが気になる… (2021年3月6日 0時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、いつもありがとうございます。ご返信遅くなりすみません。大体のオチは決めてありますが、少し変わるかもしれないですので引き続きどうなるか見ていただけたらなと思います(*^^*) (2021年3月3日 7時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅 | 作成日時：2021年1月28日 23時
