42cm ページ42
「A、保健室行くぞ。」
「大丈夫だって事情聴取ぐらい！」
「大丈夫じゃねーよ！
警察には後日にしてもらったから！」
「は！？頼んでないし！」
こいつ…！
「ミノ！お前も止めろよ！」
「うん、俺も休んだ方が良いと思う。」
「え、ふたり知り合い？」
「ルハンと部活同じだよ。サッカー。」
「ほら、ミノも言ってんだし、大人しく」
「ルーハン煩い！」
…俺に当たり強くない？
「まあまあ。
怪我が無かったのは幸いだけど、やっぱり疲れたでしょ？」
「でも、」
「ルハンは心配なんだよ、Aが。
勿論俺もね。
とりあえず今日はゆっくりしな？
警察には俺が話しておくから。」
「…うん。ありがとう。」
え、何この展開。
あの、助けたの俺なんですけど！！
「ルハン、A頼むよ。」
「…ああ。
ギュヒョン先生には話してある。
明日以降また警察が学校に来るから、そのときに話せば良いって。」
「分かった。
A、ちゃんと休んでね。」
「ミノこそ。警察呼んでくれてありがとう。」
にこっと笑い、警察の方へ走っていくミノ。
…なんなんだよ！！！
「A、行くぞ。」
「…はーい。
まあ大丈夫だけどねー。」
「まだそんなこと、」
そこまで言って、気付いてしまった。
「大丈夫ですー。」
小刻みに、震えている手に。
…大丈夫、大丈夫って。
自分に言い聞かせてたのか。
「…A。」
「な、何。」
「もう、大丈夫だから。
行くぞ。」
手を掴み、教室を出る。
殆どの生徒はもう帰らされたから、廊下は人気がない。
ごめんな、早く気付いてやれなくて。
怖くないわけないよな。
握る手に、自然と力が入った。
「ちょっとルーハン、痛い！」
「ん？だって逃げるだろ。」
「…。」
「おい。」
「はいはい。逃げませんよー。」
そう言いながらも手は離さない。
やっぱり、相当堪えてるな。
「ちょっと、急に止まらないで…って、わっ！
何するの！」
「んー、抱っこ？」
「いや、やめて！」
「お姫様抱っこが良かった？」
「もっと嫌！」
「まーまー、保健室までだから。」
「…どうせ降ろしてくれないんでしょう。」
お、珍しく諦めが良い。
「腕、筋肉痛になっても知らないから。」
そう言うと、遠慮がちに体を預けてきた。
柔らかい、肌の感じが伝わってくる。
…これはやばい。
耐えろ、俺。
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蓮美(プロフ) - 鹿さん» 鹿さん初めまして！お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。分かりにくかったですね、すみません！名前を呼んだり、登場人物の数を調整したりして工夫してみようと思います。コメントありがとうございました！ (2016年2月4日 18時) (
レス) id: 43c7fd0513 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらってます^^ 質問なんですが、誰がどのセリフを言っているのか分からないので話し方？など見分け方を教えていただけませんか？＞＜ (2016年1月15日 0時) (レス) id: 1d6d36a161 (このIDを非表示/違反報告)
蓮美(プロフ) - なおさん» なおさんこんにちは。ソンというのは、主人公の名字です。分かりにくかったですね。申し訳ありません。以後気をつけます！コメントありがとうございました。 (2015年12月30日 12時) (レス) id: 43c7fd0513 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ソンさんって誰ですか？ (2015年12月27日 12時) (レス) id: dd794a5542 (このIDを非表示/違反報告)
蓮美(プロフ) - ★あか★さん» ★あか★さん、コメントありがとうございます！お返事が遅くなってしまい、すみません(>_<)キャラ、好きって言っていただけて嬉しいです。励みになります！これからも楽しんでいただけるよう、がんばりますね！ありがとうございました！ (2015年11月27日 22時) (レス) id: 43c7fd0513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮美 | 作成日時：2015年9月21日 23時
