93話 ページ9
Aは海に潜った光を船の上でみていた
『…光』
紡「行かないのか?」
『行ったって汐鹿生に入れないんでしょ?』
紡「…どうする」
『うーん、紡はどうするの?』
紡「まだ、船に乗ってるけど」
『じゃ、私も!』
そうしてAは紡と一緒に船に乗って海をみていた
『…そういえばさ…翔とちさき、紡の家に住んでるんだっけ?』
紡「あぁ、翔がじいさんにお願いしたらしい」
『ふーん…』
紡「Aは会いにいかにのか?」
『え?』
紡「翔…兄妹だろ?」
『…会いたくない』
紡「やっぱり、光と同じで?」
するとずっと我慢していたのか思わずさっきの光のようにAは叫んでいた
『そうだよ!ずっと一緒にいたちさきが変わってたら…それだけでも嫌なのに!!翔も変わってたら…!!もう、たくさんだよ…翔とはずっと双子で光たちよりずっと一緒にいたのに…私の知らない翔なんて見たくない!!』
紡「…翔がいま医療の学校通ってるの知ってるか」
『…!…うん、あかりさんから聞いた…それだって私、知らなかったんだよ…っ、一緒にいたのに…』
紡「翔、じいさんが倒れた時、何もできなくてちさきや俺を悲しませないようにって医者になりたいっていってたんだよ」
『え?』
紡「ちさきのために何かするって所は、いつもの翔じゃないか?」
『…』
紡「…」
静かな空間がAと紡に流れた
『よっと…!』
船から地上に移動するとおふねひきの音楽が聞こえた
『あれって…』
紡「おふねひきの時に歌った歌、大師の人が海村に届くようにって」
『…そっか』
紡「行ってみれば」
『え?』
紡「光、いるかもよ」
『…うん!』
Aが歌の所に向かって走っていこうとしたら、いつもの笑顔で紡の方を振り返った
『あ、紡ー!何だかんだ励ましてくれてありがとう!紡が案外変わってなくて良かった!!』
そう言って走って行ったAの背中を紡は微笑んでみていた
127人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なずさ(プロフ) - 美貴さん» ありがとうございます!!本当に応援の言葉が励みになります(´;ω;`)最終章までお付き合いいただけたら嬉しいです! (2020年12月8日 20時) (レス) id: a5647d47c0 (このIDを非表示/違反報告)
美貴(プロフ) - ヤバイ!展開が超気になります!これからどのような展開になるか考えただけでワクワクが止まりません!無理はせずに自分のペースで更新をしてください!!頑張って下さい!応援してます! (2020年12月7日 22時) (レス) id: a16bbe48e9 (このIDを非表示/違反報告)
なずさ(プロフ) - 美貴さん» わぁ!ありがとうございます(´;ω;`)本当に嬉しいです! (2020年12月6日 17時) (レス) id: a5647d47c0 (このIDを非表示/違反報告)
美貴(プロフ) - 更新楽しみに待ってました!また一気に読んでしまいました!これからの展開がとても気になります! (2020年12月5日 17時) (レス) id: a16bbe48e9 (このIDを非表示/違反報告)
なずさ(プロフ) - むあさん» 消しませんよ!完結までちゃんと書きます! (2020年12月5日 16時) (レス) id: a5647d47c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なずさ | 作成日時:2020年6月7日 21時