霖の唯一の契約者

25話　フラッシュ ページ26

午後５時

篝月の階段

千「ちょっと…雪っ、部屋まで我慢しなさいって…！」

雪「無理…ガマンできない…」

千代と雪が吸血をしていた…

どさ

2人の所に霖が階段で上がっていたが階段の踊り場で倒れた

雪「！？霖っ！！」

雪を千代が倒れた霖のそばに行った

雪「これは…貧血か！」

千「霖くん！しっかり！！」

霖「せ…雪…千代ちゃ…」

霖は2人の顔を見たが千代の首ある血に目がいき

霖「血だぁ…」

千代の首の血を吸おうとした…

千(え？)

霖に吸われる前に雪が霖を止めた

雪「霖！！しっかりしろ！？」

千(い…今の霖くんがフラッシュに…！？)

雪「霖…！！」

霖「う…う、あ…ゔ、あたま…いた…」

千「霖くん…」

また霖が吸血しないように千代は首の血を袖でふいた

雪「なんでこんな状態で家に戻ってきたんだ！？待ってろ！今、A先輩呼んできてやるから」

霞「俺が家に戻るように言ったんだよ、雪」

雪たちの後ろに霞とAがきた

雪「霞兄…！」

千「A…！」

『…輸血棟のヴァンプは全員、競技場ホールに隔離させたの』

雪「競技場に…隔離？」

霞「すでに十数人がフラッシュ化している…隔離は最善策なんだ」

霖「んっ」

予備で霖のためにAの血を輸血しておいたのでそれを霖に輸血した

霞「この輸血も一時しのぎにしかならない、もうじき霖も完全にフラッシュ状態になるだろう」

雪「じゃあ、A先輩の血を吸血すれば…」

『もうしたの…』

雪「え？」

『いつもの霖なら、２日に１回の吸血ですんだの…だけど、今日でもう３回目…それも、いつもの２倍は吸血されてるの…あげたくても上げられないの…』

雪「だから、予備の輸血で…」

千代「そんな…！輸血しても吸血しても駄目だなんてどうして…！」

霞「血液をうまく体内に取り込めなくなってるんだ、千代ちゃんと雪が社交界に行った１０日間…あの日から徐々にね」

説明しながら霞は霖を姫抱きした

雪「…まさか、白銀家がやったことか…！！」

(…霖)

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