第３５話 ページ36
〜ハクside〜
なぜ何だろうと…
頭を悩ませるが全然分からない…
姫さんに直接聞いてみようと思っていると、
ヨナ姫は泣きじゃくりながら口を開く…
ﾖﾅ「こんなにボロボロになって…無茶して……
死んじゃうかと思った…っ…勝手に行かないで！
ハクだけは…そばにいなきゃダメ」
ﾊｸ「っ！」
俺が死ぬかと思った…とか、勝手に行くな…
…と泣きじゃくるヨナ姫の顔を見た途端…
俺の心の奥にしまい込んでいる “あるモノ” が
溢れ出ようとしていた…
…やべぇ…
…反則だろ…その泣き顔は……
ﾊｸ「……なんか、死にてェな」
ﾖﾅ「え？」
ﾊｸ「…そのブッサイクな泣き顔が……結構
いっぺん死んで…アンタがどんだけ泣くのか…
すげぇ見たい…」
そう言って俺は、姫さんの頬に手を当て…
ゆっくりと顔を近づけていく……
あともう少しで俺と姫さんの唇が触れる…
…というところで、ゴチーンッ…という音が響く…
ﾖﾅ╱ﾊｸ「……っ」
…何でこの人は頭を突き出した？
すごい音がしたぞ……しかも、地味に痛てぇ……
ﾊｸ「……嫌なら避けて下さい」
ﾖﾅ「……嫌？
熱測るのかと思って頭突き出しちゃった…」
ﾊｸ「………」=͟͟͞͞(꒪⌓꒪;)
……マジか？この人、本気で言ってんのか？
何で頭を突き出してきたのかは解決したが、
あのタイミングで何故熱を測らにゃならん……
ﾊｸ「……あ、と…そ、そうなんです…
熱で頭がおかしくなってて…」
…と、苦し紛れの言い訳？をすると…
姫さんが俺の額に自分の額を引っつけてきた……
ﾖﾅ「でも…さっきよりは引いてるよ」
ﾊｸ「(…アホらし)」
そして…俺はふと姫さんの髪を見て、慌てて謝る…
ﾊｸ「髪が…申し訳ありません……
俺の落ち度です」
ﾖﾅ「平気よ！軽くなったし…それに、私…
この赤毛がずっと嫌い…だったんだから」
そう言って、少し悲しそうな顔をするヨナ姫…
ﾖﾅ「悪くないでしょ？こういうのも！」
ﾊｸ「…そうですね。
頭は悪いですけど、髪はいいんじゃないっすか」
ﾖﾅ「その口縫い付けてやる！！」
“そばにいなきゃダメ” なんて…
カンタンに言ってくれる…
束ねる髪がなくなっても……
まだ…あの簪を……捨てていないくせに………
ブワーッと吹く風に…
短くなった髪を揺らす姫さんを見ながら、
俺はそう思ったのだった…
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シーナ(プロフ) - 蘭さん» 更新が遅くてすみません…(￣▽￣;)頑張りますので…これからもご愛読下さいませm(_ _)m (2020年6月21日 14時) (
レス) id: c57912c848 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き待ってます！ (2020年6月21日 13時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゼニガメ | 作成日時：2020年6月9日 3時
