第３１話 神の声が呼ぶ谷 ページ32
〜ヨナside〜
「ユン君っユン君っ
聞いてくれっ…僕の話を聞いてくれっ！」
そう言って…
泥だらけの男の人が家の中に入ってきた…
ﾕﾝ「ちょっと！何で泥だらけなんだよ！！」
「皆が幸せであるといいな…って、
天に祈りを捧げていたら滑って転んじゃって…」
ﾕﾝ「もう！めんどくさ！！
あんた、天に見放されたんだよ」
「ガ━━Σ(￣□￣;)━━ン!!」
…いったい、何なのこの人？
それに今…天に祈りを捧げて……って言った？
私の視線に気付いたのか、男の人は…ぱぁーっという
効果音が付きそうな笑顔で私に話しかけてきた…
「目を覚まされたんですね！！良かった〜〜っ
…どもです！僕、【イクス】と申します！
ユン君の保護者みたいなものでして…」
ﾖﾅ「私は……」
…と言いかけたところで、私は止まった…
名乗るのはいけない…かしら？
悪い人達には見えないけど、
ここは火の部族の地に近いし…どうしよう……
ｲｸｽ「ほん…とに……辛かったですね…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ﾖﾅ「…！？」
突然…イクスが泣き出した…
何事かと思って、私は慌てて言葉を返す…
ﾖﾅ「…いや、あの……私は何も…
崖はハク達が庇ってくれたし……」
ｲｸｽ「いえ…よく旅立ちの決心をされた」
ﾖﾅ「……え？」
ｲｸｽ「まして、ヨナ姫ともあろう方が…ご立派です」
…え！？…どうしてこの人は知ってるの！？
私はまだ何も言ってないのに…
ﾖﾅ「……ちょっと！なぜ私のことを知ってるの？」
ｲｸｽ「それは神様からのお告げで……って、あ！」ﾊｯ
ﾕﾝ「…バカじゃないの？そんなに簡単に喋って…
隠れ住んでる意味ないじゃん…
ホント…嘘がつけないんだから……」
ﾖﾅ「まさか……」
ｲｸｽ「しまった！姫様にはきちんとした姿で
お出迎えするつもりだったのに…」ｵﾛｵﾛ
この人が…私達の探していた……神官様！？
ﾖﾅ「あなたが…神官様？
ユホン叔父上に弾圧されたと聞いたから、
もっとおじ様かと思ってた…」
ﾕﾝ「俺からすれば十分おっさんだよ」
ｲｸｽ「ユン君…僕はまだ３３だよ〜…」
ﾖﾅ「私がここに来る事も知っていたの？」
ｲｸｽ「はい！僕は神様の声を皆に伝えるのが仕事…
この世界のあらゆる事を神様に教えてもらうんです」
イクスがそう言うと、ユンは少し怒りながら
泥だらけのイクスの服を脱がしていく…
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シーナ(プロフ) - 蘭さん» 更新が遅くてすみません…(￣▽￣;)頑張りますので…これからもご愛読下さいませm(_ _)m (2020年6月21日 14時) (
レス) id: c57912c848 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き待ってます！ (2020年6月21日 13時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゼニガメ | 作成日時：2020年6月9日 3時
