第２２話 咆哮 ページ23
〜ヨナside〜
風牙の都を離れた後…
私達は…北山と呼ばれる山に来た…
ﾖﾅ「ハク…何か見えた？」
ﾊｸ「皆無…。A、なんか聞こえたか？」
貴『いーや…なんも聞こえん』
ﾊｸ「あのジジィ…
どこにいるのか分からんヤツを探せっつってもな…」
ハクの言葉を聞いて、
私はムンドクに言われた言葉を思い出した…
………
ﾖﾅ〈神官？〉
ﾑﾝﾄﾞｸ〈そう…古よりこの高華国の未来を見据えて
きた神官様が、風の地のどこかにおられるという…〉
ﾊｸ〈風の地のどこかって…どこだよ〉
ﾑﾝﾄﾞｸ〈それは儂にも分からん…
姫様がこれからどうすべきか迷っておられるなら…
神官様の元へ行きなされ！きっと道を示して下さる…〉
………
神官様は…
いったいどこにいるのかしら…？
ﾊｸ「神官ねェ…昔から神官は王宮の神殿に住まい…
国の政に大きく関わっていたと聞く。
ユホン様が神官を弾圧してからは城から出て…
今は人里離れた場所にひっそりと暮らしているんだと…」
貴『さすが元将軍…城の事は詳しいね』
ﾊｸ「まぁな」
…私の行くべき道か…
今は生きるだけで精一杯だ…
ﾊｸ「人里離れたーってんでここに来てみたんだが…」
ﾖﾅ「まず人が住めそうにないわね…」
ﾊｸ「まー姫さんが住んだら…
即、崖から転がり落ちるかもしれんが…
川が流れてるところもあるし…何とか住めるだろ」
ﾖﾅ「うるさい！そもそもこんな寒い山で…」
貴『火の部族が支配する北はもっと痩せた土地です…』
ﾊｸ「どこの干渉もないこういう場所は
案外住み良いかもしれねぇな…」
…私はこの国の姫を名乗っていたのに…
知っているのは緋龍城だけ…
【知らない】…なんて愚かな響き…
貴『あの…ヨナ姫』
ﾖﾅ「ん…何？」
貴『この辺をしらみつぶしに探すとなると…
野宿になりますが大丈夫ですか？』
ﾖﾅ「野宿？少しは慣れたわ！」
ﾊｸ「城の裏山と違ってここは冷えますよー…」
ﾖﾅ「その時はハクやAに
くるまって寝るから大丈夫！」
私がそう言うと、
ハクは持っていた大刀を放り投げた…
ﾊｸ「いーけど…イタズラしますよ？」
ﾖﾅ「イタズラ？」
私がそう聞き返すと、ハクは私を壁に押し当て…
そのまま抱きしめてきた…
ﾖﾅ「ハク…ちょっと！何す……」
ﾊｸ「静かに…A！」
貴『…分かってる』
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シーナ(プロフ) - 蘭さん» 更新が遅くてすみません…(￣▽￣;)頑張りますので…これからもご愛読下さいませm(_ _)m (2020年6月21日 14時) (
レス) id: c57912c848 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き待ってます！ (2020年6月21日 13時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゼニガメ | 作成日時：2020年6月9日 3時
