第１８話 ページ19
〜ヨナside〜
ハクやムンドク…
優しい風の部族の人達…
強い痛みもあるだろう…激しい怒りもあるだろう…
胸にしまって笑う…誇り高い風…
ﾍﾝﾃﾞ「リナさん？大丈夫？」
ﾖﾅ「(この人達を…巻き込んではだめ…！)」
ﾃｳ／貴「『…っ！』」
私は強く…そう思った…
そしてそれから…
私はムンドクの屋敷を駆け回っていた…
ﾖﾅ「(ハク…どこに行ったの？ムンドクも…)」
そう思いながら走っていると、
窓際に小さな人影が見えた…
ﾖﾅ「(テヨン！)」
近くに行こうとしたら、
窓の外から大きな手が伸び、テヨンの頭を撫でた…
そして…テヨンは悲しそうな顔をした…
ﾃﾖﾝ「あ、リナ…」
ﾖﾅ「今の…ハク？」
ﾃﾖﾝ「…うん。リナはどうしたの？」
ﾖﾅ「お礼を…言いに来たの」
ﾃﾖﾝ「お礼？」
そう言うと…テヨンは不思議そうに首を傾げた…
私はテヨンにソッ近づき、
手を床に付けて頭を下げた…
ﾖﾅ「あったかいご飯をくれて…涙を拭ってくれて…
元気をくれて…ありがとう。…お世話になりました」
ﾃﾖﾝ「…行くのか？リナはずっとここに居るんだと
思ってた…。なぁんだ…なぁんだ……」
そう言って、帽子で涙を隠しながら泣くテヨン…
そんなテヨンを…私はギュッと抱きしめた…
…死にたいと思った夜もあったけど、
こんな小さな体で苦しさなんか微塵も感じさせない…
笑顔と強さが…私に勇気をくれたの…！
ﾖﾅ「私、忘れない…テヨンとここの人たちを…
体を大切に…どうか元気で…」
私はそう言って…その場を去った…
ﾃﾖﾝ「…ごめんなさい、ハク兄ちゃん…リナを守る
って約束したばかりなのに…守れそうにないや…」
〜ハクside〜
屋敷の窓際にいたテヨンの頭を撫でた後…
俺は都の門に来た…
ﾊｸ「さてと…行きますか」
門のところをふと見ると、門番の仕事をちゃんとしているテウとそれに付き添っているAが居た…
ﾊｸ「テウ！
今日はまともに門番してるみたいだな…」
ﾃｳ「背中預けるヤツがいないと眠れねーんで…」
貴『いや…寝たら門番の意味ないだろ…』
ﾃｳ「ハク様はどちらへ？」
テウにそう聞かれ、
俺は前を通り過ぎながら答えた…
ﾊｸ「俺、ここ出るわ」
ﾃｳ「へー…いってらっさい」
貴『…軽くない！？』
ﾃｳ「…えっ？マジで？」
貴『今度はリアクションが遅い…』
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シーナ(プロフ) - 蘭さん» 更新が遅くてすみません…(￣▽￣;)頑張りますので…これからもご愛読下さいませm(_ _)m (2020年6月21日 14時) (
レス) id: c57912c848 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き待ってます！ (2020年6月21日 13時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゼニガメ | 作成日時：2020年6月9日 3時
