第１４話 ページ15
〜ハクside〜
ジジィの酒蔵に寄った後…
俺はAと共にジジィの部屋へと向かった…
そして…部屋に着いたので、戸を開ける…
ﾊｸ「失礼…長老様。一杯どうですか？」
貴『(じっちゃんの酒なのに…
まるで自分の物かのように言ってる…)』
ﾑﾝﾄﾞｸ「なんじゃ…Aも一緒じゃったのか…」
貴『ハクに無理やり連れてこらされた…』
ﾊｸ「仕方がねェーだろ…！」
…そう言って部屋に入り、
ジジィとAと一緒に酒をかわす…
ﾑﾝﾄﾞｸ「珍しいな…お前が儂にこんな良い酒を…」
ﾊｸ「いや…これはジジィ秘蔵の酒蔵から」
俺がそう言うと、
ジジィは口に含んでいた酒を吹き出す…
ﾊｸ「もったいねーな…」
貴『ゴメン、じっちゃん…止められなかった』
Aがシュンッとなったのを見たジジィは、
何も言わず…Aの頭を優しく撫でていた…
ﾑﾝﾄﾞｸ「……で？何の用じゃ…」
貴『そうそう…ここまで来たからには聞いてあげるから、サッサと要件を言いなよ…』
ﾊｸ「…ちょっと考え事。じっちゃんがたった独りなら
槍一つ掲げて城に乗り込んだんだろーな…って」
貴『あ、分かる気がする…。じっちゃんやりそう…』
ﾊｸ「…だろ？」
Aの言葉に俺はニイッ笑った…
そして…ジジィがゆっくりと口を開く…
ﾑﾝﾄﾞｸ「小僧が…人の事言えるのか」
ﾊｸ「老体に色々と背負い込み過ぎだろ…ジジィ」
ﾑﾝﾄﾞｸ「…フン」
貴『(…聞くとは言ったけど、
この先の言葉は聞きたくないな…。だって……)』
俺の言いたい事が分かったのか、
Aは少し顔を暗くさせ…そのまま背けた…
…ゴメンな…A。
ﾊｸ「……頼みがある。
スウォンの新王即位を承認してくれ！」
貴『……。』
ﾊｸ「…俺は明朝…風の部族を去る！あんたに…
“ソン” の名をお返しする。あんたはAと共に
風の部族を守る事だけを考えてくれ！
…承認すれば火の部族も手出しはしない」
ﾑﾝﾄﾞｸ「…賞金首にでもされるかもしれんぞ？」
ﾊｸ「いいねぇ…高華一の悪党にでもなるか」
ﾑﾝﾄﾞｸ「…姫様は置いてゆく気か？」
ジジィにそう言われ…
俺は少し考えた後、話し出した…
ﾊｸ「…よーやく少し笑えるようになってきた…。
連れてきて良かったと思ってる…」
貴『…確かに、最初見た時…
力なく笑うって感じだったかも…』
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シーナ(プロフ) - 蘭さん» 更新が遅くてすみません…(￣▽￣;)頑張りますので…これからもご愛読下さいませm(_ _)m (2020年6月21日 14時) (
レス) id: c57912c848 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き待ってます！ (2020年6月21日 13時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゼニガメ | 作成日時：2020年6月9日 3時
