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家を出てからしばらく経った…
そこそこの時間が経ったから、
アイツの店の近くまでは来たのだが…
私は行動を移せずどーしようかと考えている最中なのだ…
…ん?何故かって?
真一郎の店の前には見覚えのない車が止まってるから…
後、数台のバイクも止まってる…
貴『( …まさかとは思うが、
襲撃されたって事はねーよな…? )』
うーん… と陰に隠れて考え事をしていると、
再び携帯が鳴り始める…
チラッ と画面を見ると、
そこに表示されていたのは【 佐野真一郎 】の文字…
表示された文字に少し不安を感じながら、
恐る恐る通話ボタンを押して携帯を耳に押し当てた…
貴『…もしもし』
“ 真「お前、今どこだよ!早く来いっつったろ!」”
さっきと全く変わりない真一郎の声を聞き、
私は余計な事に頭を使ってしまったのだと悟った…
貴『…心配して損したワ、クソ真一郎』
“ 真「はぁ?心配?何言ってんだ??
つーか、クソってなんだ!クソって!」”
貴『うるせーよ。
耳元でギャンギャン騒ぐな、アホ真一郎』
“ 真「お前はいちいち一言多いんだよ!
ホント可愛くねぇ!!」”
貴『可愛くなくて結構だ』
少しばかり腹の立った私は、
その後も真一郎に暴言を吐いた…
そんな私に対して真一郎は電話越しにため息をつくと、
仕切り直すかのように話題を変えた…
“ 真「…で?お前、今どこにいんだ?」”
貴『すぐそこ』
“ 真「近くまで来てんなら何で店に来ねーんだよ?」”
貴『見覚えのねー車と数台のバイクが止まってっから』
私の言葉を聞いた真一郎は、
電話越しでも分かるくらいの声で盛大に笑った…
“ 真「はははっ!なるほどな!
見覚えのねー車と数台のバイクがあったから、
オレの事を心配してくれたのか!ソレで損な!」”
貴『五月蝿い!笑うな!
私はもう帰る!!』
“ 真「待て待て!帰んなって!!
おい、
アイツを連れ戻してきてくれ!!」”
…電話越しで誰かに指示を出した真一郎…
ソレが誰かは知らんが、今会ったら多分殴っちまう…
さっさとこの場を離れよう…
そう思った私は背を向けて走り出すが、
後ろから誰かが走って来た…
ソイツはあっという間に私に追いつくと、
私の腕を掴んで制止してきた…
「はい、そこまで。
お前との追いかけっこはオレの勝ちな?」
貴『ワ…ワカ!?』
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りんりん - 面白いです!! 続き待ってます! (2022年8月17日 2時) (レス) @page28 id: b69c396b13 (このIDを非表示/違反報告)
シーナ(プロフ) - Sさん» コメントありがとうございますm(*_ _)m…更新が遅くてすみません(--;)細かく書きすぎて中々話が纏まらず、ホントに申し訳ないです(._."ll)…チマチマと地道に頑張りますので、これからもよろしくお願い致します(*^^*) (2022年2月17日 12時) (レス) id: c57912c848 (このIDを非表示/違反報告)
S - 初コメ失礼します!遅いですが、続編おめでとうございます!ゼニガメさんのペースで更新頑張ってください!応援してます! (2022年2月16日 19時) (レス) @page5 id: 007d857ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゼニガメ | 作成日時:2022年2月3日 4時