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無題 参拾伍 ページ40

貴女side





宇髄さんと私は、妓夫太郎と熾烈な戦いを広げていた。





「A!!構わず術を使え!!」



『はい!!』




血鬼術 走霜 霜柱





地面に霜が張り、尖った氷の柱が生える。


宇髄さんはそんな針のような氷を足場にして鬼に斬りかかる。





氷柱は足場以外に当たりそうになった時は無くなるようにした。




今ならいける。





雪の呼吸 玖の型 雹




飛び上がり、体を横にして回転させる。





1.2.3.4…12回、鬼の片腕を落とせた。






が、鬼の鎌構わず私の体を真っ二つにした。




体が動かなかった。首も斬られていて再生にも時間がかかった。





その時に、宇髄さんが倒れ、鬼は伊之助達のもとへ向かって行ってしまった。



まずい。






『伊之助っ…!!!』









鬼の鎌は確実に伊之助の心臓と見られる部分を貫いていた。




嘘だ。嫌だ。そんな…






『なんでっ!!なんで再生しないの!!早く!!早くしてよ!!』







そう言っても体は言うことを聞いてくれない。


首は繋がってくれた。腹の方はまだ再生が進んでいない。




体には毒も回っている。






『早くっ…早く……』








目の前が歪んできた。毒が回っている。



私はその場で気を失った。









目を開けると、白銀の世界に私はいた。






細氷だろうか、キラキラとどこから当てられているのかわからない光に照らされている。






私は死んでしまったのだろうか。







「A」






名前を呼ばれた。お母様だ。






『お母様…私、どうすればいい?』




目の奥が熱くなり、涙が零れた。



列車の時のように、夢を見ているのだろうか。


自覚がない。起きようとしても覚醒できない。







「血が邪魔しているみたいね…

A、よくお聞き。


雪や氷は貴女自身であり個人なのよ。」




『え…?』




お母様が言う言葉が理解できなかった。




「だから、貴女が命を下さなくても動くし、貴女のしたいことをしてくれるわ。

術なんて使わなくていいの。


さあ、泣かないで。いってらっしゃい。」









私は現実に引き戻される。

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ぎるもんて(プロフ) - renaさん» ありがとうございます!!更新少々お待ちください…(*´ー`*人) (2018年10月21日 12時) (レス) id: e99104e5c7 (このIDを非表示/違反報告)
rena - 夢主ちゃんのキャラ大好きです!いのすけとても可愛いですね…更新楽しみにしてます!! (2018年10月20日 19時) (レス) id: 678aafade0 (このIDを非表示/違反報告)
ぎるもんて(プロフ) - pourhomme8さん» ありがとうございます!!!m(*_ _)m (2018年9月20日 16時) (レス) id: e99104e5c7 (このIDを非表示/違反報告)
pourhomme8(プロフ) - 伊之助が可愛すぎてキュンキュンします… (2018年9月20日 7時) (レス) id: 8fe0b8f5e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぎるもんて | 作成日時:2018年9月1日 0時

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