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無題 弐拾捌 ページ31

貴女side





「ここは私の場所だよ

鬼殺隊なんだろう?金髪の不細工と美しい奴、お前の他に誰か来ているのかい?

柱は来ているのかい?」



『言わない。』






金髪…善逸君のこと…



善逸君の事を知っているってことは京極屋にこの鬼が潜んでいた可能性がある。





『善逸君…金髪の子はどうした』



「あ?今さっき私の帯の中に入れてやったよ。昼間に殴ってから全く起きないからね。」





その言葉を聞いて私の中で怒りが沸き起こった。


帯に向かって刀を振るが、帯がしなって斬れない。




二刀流の伊之助なら斬れるかもしれない。
でも今ここで呼んでも聞こえない可能性がある。



霜走を使って伊之助を起こす?でもそれじゃあこちらに対応できない。

大声で呼べば他の人達が寄ってきて犠牲になるかもしれない。




すると帯は何かに気づいたように言った。






「白い髪…白い目…白い肌…


そうか、お前が“あの方”が言っていた…」



『…?』



「気が変わった。

アンタは美しいから後で殺してやろうと思ったけど、“命令”には従わないと、ね」





帯が私の腕に巻きついた。



巻き付かれた体はどんどん帯に飲み込まれ、その場で刀を手放してしまった。









『う…』




顔に風が当たっている。




目を開けると、私は宙に浮いていた。



いや、帯から出ている。帯から首までしか出ていない。





「起きたの、早かったわね」






帯がくるっと回り、目の前にとても整った顔が現れた。



とても美人な女性……鬼だ。





大きな瞳には、“上弦 陸”と刻まれていた。






変な空気の理由がこれか。






『何する気?』



「生意気な口聞くんじゃないわよ。つくづく虫唾が走る娘ね。

アンタが不細工だったらここで切り刻んでるけど、あの方に頼まれてるからね。」






鬼は 憎たらしい と呟くと、赤黒い液体の入った注射器を取り出した。




私がそれが何なのか察した。



帯から抜け出そうと抵抗するが、まるで動かない。







「光栄に思いなさい。本当はこっちが口から手が出るほど欲しいんだから。

黙って歓喜に悶えなさい。」






針が私の首を突き、一瞬で私の中に液体が全て入った。

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ぎるもんて(プロフ) - renaさん» ありがとうございます!!更新少々お待ちください…(*´ー`*人) (2018年10月21日 12時) (レス) id: e99104e5c7 (このIDを非表示/違反報告)
rena - 夢主ちゃんのキャラ大好きです!いのすけとても可愛いですね…更新楽しみにしてます!! (2018年10月20日 19時) (レス) id: 678aafade0 (このIDを非表示/違反報告)
ぎるもんて(プロフ) - pourhomme8さん» ありがとうございます!!!m(*_ _)m (2018年9月20日 16時) (レス) id: e99104e5c7 (このIDを非表示/違反報告)
pourhomme8(プロフ) - 伊之助が可愛すぎてキュンキュンします… (2018年9月20日 7時) (レス) id: 8fe0b8f5e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぎるもんて | 作成日時:2018年9月1日 0時

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