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無題 弐拾伍 ページ28

貴女side







な…





何を意識しているんだ私は…!!







大体そんな事にならないでしょ。


うん、ないない。




ていうかこんな事考える私は変態か!









はい、この事は頭からサラッと忘れよう!








『伊之助〜、着替えた?』



「遅せぇよ!とっくの昔に着替えてるぜ」






後ろを振り向くと、背を向けたまま、すごい体勢をしている伊之助がいた。


体柔らかっ





『え、すごい。なにそれ』


「お前もやるか?」


『できるかなぁ』




床に肘をついて、体を上にあげてみる。



一応逆立ちのような感じで立てたが、足がぷるぷるして曲げられない。





「足!足が馬鹿みたいに震えてんぞ!!」


『そこは生まれたての子鹿みたいにって言って〜!』


「子鹿ァ!」


『ありがとう!』




傍から見たら私いじられるのが好きな人に見られてる。


それにしてもやばい。



足も震えてるけど支えてる腕も震えてるきた。



足を曲げないと…




そう足に力を入れた瞬間、体が傾いた。





『あれっ…』



「危ねぇっ!」







鈍い音が響き、私と助けに入ってくれた伊之助は床に倒れた。


伊之助の上に私が倒れてしまい、すぐに起き上がった。





『ごめん伊之助!怪我してない?』


「こんなもんで俺様が怪我するわけねぇだろ!お前は!?」


『私は大丈夫!今すぐ退くから…』




床についていた手を浮かせる。


するといきなり伊之助に引っ張られ、伊之助に覆いかぶさる状態になった。




伊之助との距離が近い。


鼻と鼻が触れ合いそうな距離だ。





『え…伊之助…?』



「…」





伊之助は私の目をじぃっと見つめてくる。


起き上がろうとしても、手が振りほどけなくて、異様な沈黙が続く。



どうしたんだろう。





すると沈黙を破るように、バタバタと廊下から足音が聞こえ、部屋の襖が開いた。




「なにか物音がすると思ったらじゃれて遊んでたのかい。

さぁさ、これからお仕事だよ。ついておいで。」





入ってきたのは荻本屋の遣手の女性だった。




『はーい』




返事をすると、普通に起き上がれた。


伊之助が手を離してくれたから。






伊之助に小声で聞いてみる。





『伊之助、さっきどうしたの?』



「なんか…俺にもよくわからねぇ」



『そっかぁ』






私達は部屋を出て女性に着いて行った。

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ぎるもんて(プロフ) - renaさん» ありがとうございます!!更新少々お待ちください…(*´ー`*人) (2018年10月21日 12時) (レス) id: e99104e5c7 (このIDを非表示/違反報告)
rena - 夢主ちゃんのキャラ大好きです!いのすけとても可愛いですね…更新楽しみにしてます!! (2018年10月20日 19時) (レス) id: 678aafade0 (このIDを非表示/違反報告)
ぎるもんて(プロフ) - pourhomme8さん» ありがとうございます!!!m(*_ _)m (2018年9月20日 16時) (レス) id: e99104e5c7 (このIDを非表示/違反報告)
pourhomme8(プロフ) - 伊之助が可愛すぎてキュンキュンします… (2018年9月20日 7時) (レス) id: 8fe0b8f5e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぎるもんて | 作成日時:2018年9月1日 0時

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