【鬼滅の刃】まだ題のない物語

無題 弐拾壱 ページ23

貴女side





煉獄さんが亡くなってから四ヶ月。



私達はそれぞれ任務をこなしながら鍛錬に励んでいた。








あの出来事があってから、また私の考えていたことが変わった。



今は、夢に出てきたお母様のことと、鬼舞辻無惨のことが気になっていた。



どうしてお母様が鬼舞辻無惨を知っているのか。


夢だったから、考えすぎなのかもしれないけど。





でも、あの時お母様に渡された“雪の結晶”の効果だろうか、伊之助と任務に行っている時に変化が起きた。




あの時はほんの少しだけお腹が空いていた。



その時に、私の口を覆うように固い氷が張った。






最初はわけがわからなくて、伊之助とあたふたしていたけど、それが私の飢えを抑える物だとわかった。


それは食べ物を近づけると外れた。

一応、伊之助の肌に近づいてみたら、外れなかったので、人には反応しないんだろう。





お母様は、私のためにしてくれたんだろう。







『あ…そういえば、アオイちゃん達どこにいるんだろ。』






伊之助とはさっき任務から帰ってきたばっかりだし…アオイちゃん達と遊ぼうかな。



縁側でぼうっとしていた私は立ち上がり、玄関へと向かうと、何やら騒がしい。


ひょこっと覗くと、派手なデカい人が女の子達に群がられていた。

いや、デカい人がアオイちゃんとなほちゃんを抱えてるからそれを止めようとしたのか。





『何してるんですか！女の子に乱暴はやめてください！！』


｢女の子に何してるんだ！！手を離せ！！｣





任務から帰ってきた炭治郎君と言葉がかぶってしまった。


でも良し、味方が増えた。





｢人攫いです〜っ助けてくださぁい｣


｢この馬鹿ガキ…｣




炭治郎君がデカい人に頭突きをしようとするも、かわされ、デカい人は門の上に降り立つ。



皆でぎゃあぎゃあと酷い文句をデカい人に言う。





｢変態！｣

『身長が高い変態！』



｢褒めてんのか貶してんのかどっちかにしろお前は！！｣





どうやら事情があるらしく、女の隊員が必要らしい。

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