【ハイキュー！！】I want you to remember me. 【無気力組】 (ページ32)

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Did you remember？…28 ページ32

みんなそうだ。悲しそうな顔をする。

国見君も私の手の甲にキスしてきたけれど今はこれで充分と自分を隠していて。

孤爪君は赤葦君がいるからと抱きしめた後に凄く諦めているような感情が見えて。

月島君ですらこの状況だ。

「ねぇ、月島君」

月島「なんです？」

「私達って仲良く出来ないの？みんなね、悲しそうな顔をする。私と関わると悲しそうなの」

月島君は私から目をそらして伏せた。

月島「多分、いや確実に…………やっぱなんでもないです」

「なんか、みんな、私と関わりたくないのかなって。赤葦君贔屓してるように見える？みんな大切な友達。私にとってはそうなのにな」

月島「ぶっちゃけていっちゃって受け止める覚悟はありますか？」

月島君は言うのを躊躇っているようにも感じられる。本当は言いたくない。そんな感じだ。でも私は………。

「うん。お願い。教えて」

迷っていられない。だってみんなと仲良くしたいから。

月島「……好きなんですよ。僕も含めてみんな」

「え？」

月島「明代さんのことがみんな好きなんです。四人とも、みんな」

「え？ええええええ！」

月島「そこから考えたら高校から一緒っていうハンデのある赤葦さんを選ぶと思うじゃないですか、みんな」

「さ、さらっと告られた気がする。モテ期は私にもあった！」

月島君には嬉しそうで何よりですと言われたけれど。私にもしかもあのイケメンたちに！

月島「……僕が告げ口したことは黙っててくださいね。皆さんにフルボッコにされます」

「うん。黙るよ」

でも、本当に良かったのだろうか。知ってしまった以上、普通に過ごすことは出来ない。

「つ、月島君」

月島「なんですか？」

「へ、返事はその……まだ出来ない。私は今まで通りが良いから」

月島「言うと思ってたので大丈夫です」

月島君はくしゃっと私の頭をまたも撫でてきた。大きくて頼もしいその月島君の手は私を眠りへと誘うには十分な安心感を与えてくれた。