【ハイキュー！！】I want you to remember me. 【無気力組】 (ページ27)

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Did you remember？…23 ページ27

孤爪「おれもうそろそろ帰る」

「そっか、あ……」

孤爪「荷物は外だよ」

「うん、今取りに行くね」

私は孤爪君の後ろについて外に出た。
あ、猫はおきましたよ。

ふらっと出てついていったら家の前に段差があるのを忘れてガックリこけてしまった。

だが、倒れると思った矢先。孤爪君が振り返って支えてくれた。

あの細い腕でも私のことを支えられるなんて。

孤爪「A、大丈夫？」

「へ、あ、う、うん」

孤爪「というか、A、軽くない？ご飯食べてる？」

「いやぁ、それは孤爪君の力が強いだけです。少女漫画の主人公のように40キロ代とかありえません」

孤爪「それは、褒めてるとして受け取っておく」

「いや、本当にありがとうございます。なんとお礼したらいいか……」

孤爪「……じゃ、さ」

「ん？」

途端に抱きしめられた。え、本当にどこぞの少女漫画！？

孤爪「やっぱり、あったかい。もう少しだけ」

「う、うん」

身長差ぁぁぁぁぁ！孤爪君と15センチくらい差があるんだよ。私は脳内でそんなことを考えて大人しく抱き着かれていた。

孤爪「もう大丈夫。ありがと」

「いえいえ、私でよければ……」

孤爪「でも、もうしないよ」

「え？」

孤爪「Aには、赤葦がいるでしょ？」

「いや、付き合ってないよ？」

孤爪「いずれわかる」

そういった孤爪君の顔は何処となく悲しげでまるで何かを諦めているように……。

孤爪「はい、どうぞ」

「あ、ありがとう」

それを言うと孤爪君はそのまま帰って行ってしまった。

私には彼のようにものを理解する脳裏能力はないからかれの言ってる意味はよくわからないけど。

彼は私が赤葦君と、と思ったのだろう。

でも、孤爪君も赤葦君も私にとって特別とかはなくて月島君も国見君もみんな同じくらい大切な友達だから。

これがきっかけで孤爪君と喋らなくなるのは、避けたい、避けなければ。

家に帰って荷物とぬいぐるみを抱き抱えて上に上がった。

「あ、これ、孤爪君に似てる」