【ハイキュー！！】I want you to remember me. 【無気力組】 (ページ15)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:32,928 hit

Did you remember？…14 ページ15

赤葦君の目は私をまっすぐに見ていてやっぱり赤葦君は女の子もてが良さそうだな、とか思う。

きっと彼のこの性格と顔で何人もの女子が落ちていったのだろう。

「……そんなに聞きたい？」

赤葦「聞きたい」

「そんなに？」

赤葦「そんなに」

「どうしても」

赤葦「どうしても」

きっと彼は本気だろう。でも、私は怖くて。
もしも彼が昨日の私の事を思い出してくれるような人だったら。

もっと気が楽なんだろうな。

「わかった。話す」

それから赤葦君には月島君と会話したように私が体験した昨日を説明した。やはり赤葦君の昨日とは違っていて私とは昨日もいたことになっている。

赤葦「現実味が無い。確かに夢と考えるのが妥当。でも……」

「赤葦君？」

赤葦「でも……Aが嘘を言わないのはわかってる。というか嘘ついたら直ぐに癖が出る」

「え？なに？その癖！」

赤葦「教えたら次からしなくなるじゃん」

最もなのだが、教えて欲しい。でも、赤葦君は私の話を信じてくれたみたいで少し安心した。

赤葦「まぁ、こうなるとさっきその月島が言ってた次元移動が一番考えられるかな」

「次元移動って……なに？」

赤葦「主軸となる俺らのいる世界と平行世界を行き来すること。次元移動とはそういうこと」

「そうなんだ……」

赤葦君は私の方を見て急に英語を話してきた。

赤葦「I want you to remember me.」

「え？」

赤葦「願えば案外叶うものだよ。根気よく強くね」

「そ、そうなの」

赤葦「確かに俺はさっきの話は半信半疑だけどAの言うことだから信じる。困ったら何時でも相談して」

「あ、ありがとう！」

赤葦「じゃあ、駅まで行こうか？今から行けばちょうど良く電車乗れるよ」

「うん」

私はその後、また駅で赤葦君と別れて家に帰っていた。

ふとお風呂の中で彼の言っていた言葉を思い出していた。

「私はあなたが私を思い出すことを望みます、か」

強く願えば叶う、強く願えば。

私はその後、お風呂から上がってご飯を食べて寝る準備を済ませて直ぐに寝た。