【ハイキュー！！】I want you to remember me. 【無気力組】 (ページ13)

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Did you remember？…12 ページ13

「いや、あの、月島、君？」

月島「目、絶対あってたデショ。なんで避けるんですか」

「だ、だって……」

月島「……流石に廊下はあれなんで。講義終わりました？」

「まぁ」

月島「じゃあ、行きましょう」

ちょっと。月島君。さりげなく手、繋いでません？最近の男の子は行動派なのかな？私ショートしそうだけどね！
あと、結構強引だね。

引っ張られるがままに連れてこられたのは近所の公園で砂場やブランコなどでは子供たちが遊んでいる。

私はと言うと月島君と二人で近くのベンチに座った。

月島「で、なんで避けるんですか」

「……それは」

月島「それは？」

「……えっと」

流石に言い辛い。私が月島君に忘れられてると思って、とか、簡単に言える勇気は私には無いわけで。

「あのね、昨日、私ね。赤葦君とかに忘れられたの」

月島「……は？」

「え？どうしたの？」

月島「いや、赤葦さんに忘れられたって……。昨日もみんなで行きましたよ？カフェに。あのカフェに」

「え、でも連絡先とか携帯からみんなのが消えてたし……」

月島君は相当呆れていて、こいつ何話してんだ？みたいな感じの顔を私に向けてくる。

月島「自分の携帯、もう一度見てみたらどうです？」

「う、うん」

私が恐る恐るアドレス帳を開いてみると其処には昨日はなかったはずの四人の連絡先があった。

「な、なんで？」

月島「夢なんじゃ無いんですか？それ」

「だって昨日は本当に学校に……」

月島君はベンチから立ち上がって自分のカバンを持ったあと、私を見下ろしながら言ってきた。

月島「夢の中で歩けたのか。それともトリップでもしたのか。はたまた次元移動でもしたのか。でも、こんなことーー本当にあるって信じてるの？」

そういった時の月島君の目はとても怖くて私は何も言えなくなってしまった。

月島「取り敢えず、なんか、避けられるとすごく悲しいので挨拶ぐらいはして下さいよ。それこそ僕が忘れられたと思います」

「うん、わかった」

月島「では」

月島君は公園から立ち去っていったけれど私は暫く動けないでいた。

私が昨日忘れられてたのは本当なのに。

みんなの連絡先だって消えていたのに。

赤葦君のこと知らないと言われたのに。

なんで、月島君、信じてくれないの？