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恐る恐る手を伸ばしてそっと片手で君下の頬に触れた
暖かくも冷たくもない、何も感じられないような気がした
頭の中で君下の笑った顔を思い出した。昔から変わらないあの笑顔をずっと隣で見ていたいと思った時にはもう君下を好きになっていた
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学生時代、幼馴染という立場上他の人より少し近い距離にいられるっていうだけで満足していたのだが誰とでも分け隔てなく仲良くなる君下の周りには明らかに彼女に好意がある人が何人かいることに気がついて僕は少し焦っていた
「君下、僕は誰よりも君下を好きでいられる自信がある」
何故かそんな言い方になってしまったが他の人に君下を取られたくない一心で告白をしたら君下は真剣な僕とは反対に少し口角を上げて笑った
『実は降谷が私のこと好きなの知ってたんだよね〜…私も降谷のこと好きだけどいつ降谷が告ってくるかなってちょっと焦らしてたんだ』
「は………？てかお前今…」
まさか彼女に僕の気持ちがバレていた上に彼女の策にはめられていたなんて…と思いながら彼女の言葉を反芻すると衝撃の事実が分かってしまった
"私も降谷のこと好きなんだけど"
たしかに彼女はそう言った
『えへへ…だって改めて言うのってなんか恥ずかしいからサラッと言ったら降谷拾ってくれるかなーってね』
少し頬を赤らめながらそう言った君下は策士だと思った
でも全部君下の思いどおりにはいかせない
「もう1回言うけど…好きだ、君下。僕と付き合ってほしい」
スっと手を出して、返事は？という顔で君下を見つめれば困ったような表情を浮かべている。意地でも君下にもう1回好きだと言ってほしい
『私も、好きだよ………降谷のこと。こちらこそよろしくお願いします』
僕の差し出した手を君下はぎこちなく握った
『こんな事しなくたって何回でも好きって言うのに…でも降谷のそういう所も好きだよ。大好き』
やはり君下には敵わないと思うようになったのは恐らくこの頃からだろう
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いちのせ(プロフ) - ゆうかさん» 読んでいただきありがとうございます！お話まとまったら書こうかな〜と思います！ (2月26日 23時) (
レス) id: 238460b4ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - とても面白かったです！新しい作品も楽しみにしてます！ (2月26日 19時) (レス) @page49 id: d38f1b774d (このIDを非表示/違反報告)
いちのせ(プロフ) - リュウさん» コメントありがとうございます！更新ゆっくりですみません>< 気長に待っていてください、、、！ (2月1日 20時) (レス) id: 238460b4ff (このIDを非表示/違反報告)
リュウ - めちゃくちゃ続きが気になります!!お仕事頑張ってください！ (1月31日 3時) (レス) id: 6792b0e39f (このIDを非表示/違反報告)
yuka.125(プロフ) - 忙しいなかコメントありがとうございます！これからも応援してます！ (1月13日 8時) (レス) id: 6cd4b73c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2023年11月22日 21時
