降谷零が頑張るお話(2)【名探偵コナン】

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微かに聞こえる音を頼りに目を開けた
それは僕のスマホのアラームだった。朝にしては少し暗いなと思いカーテンを開けると僅かに雨が降っていた



今日は本庁…と、午後からポアロか



警察官にカフェの店員に黒の組織
トリプルフェイスとなればいつものようにとはいかないのだ



おそらくまだ寝ているであろう君下を起こしに行こうと部屋を出るとリビングのソファで寝ている姿が目に入った

しかも、ハロを抱きしめながら




「おい君下…ちゃんと布団で寝ろって何回言わせる気だ」



『んー、ちゃんと布団で寝たんだけど目が覚めちゃって…ハロと遊んでたら二度寝しちゃったみたい』



目は開けたもののまだ眠たそうにゆっくりと瞬きをしている
ハロをガッチリとホールドしている腕を緩めるとハロは君下の腕から抜け出した




『さて、私も起きるか…』




「そういえば君下この前の立てこもり事件の始末書だけど…」




『ちゃんと提出したよ。風見が期限守れってうるさいから』



あの事件では犯人も爆発に巻き込まれたが命に別状はなく病院に入院して回復に向かっているという。一歩間違えたら犯人も君下も命を落としていたかもしれなかった



まるで君下の父のように




「風見の言うことはちゃんと聞くんだな」



『だってどっかのパツキン大先生に振り回されてる風見が不憫で仕方ないんだもの…』



両手で顔を覆って泣くフリをする君下



「どこの誰だって？」



『なんでもないでーす』

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