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『ただいま〜』
何事も無かったのように平然を装い玄関の扉を開けた
奥から味噌汁のいい匂いと「おかえり」という降谷の声がした
『相変わらず今日も美味しそうなの作るね』
「まぁいつもと同じ和食だけどな」
そう言って簡単に作るけど味も見た目も完璧に仕上げてくるので私の料理を出すのが時々恥ずかしくなる
「もう少ししたらできるからちょっと待って……待て君下、何でそんなに下を向いているんだ？」
なるべく顔を見られないようにしようと思い顔を合わせずにいたらそれがアダとなった
でもそんなに目が腫れてる感覚とかはないのでバレはしないだろう
『な、なんでもないよ』
慌てて立ち去ろうとするとスっと顎を上げられ降谷と目が合った
真っ直ぐ私を見つめるその瞳から目をそらすことなんてできなくて、私も降谷を見つめた
『ど、どうしたの降谷…』
しばらく無言でいた降谷が「はぁ」と大きなため息をついた
「君下、そんなに僕は頼りないのか？」
『え…』
顎に触れていた手が頬に移動して、親指が下まぶたをなぞった
「化粧の落ち方見たら泣いてたことくらいバレバレだぞ」
その言葉にドキッとした。やはりなんでもお見通しというわけか…
『ちょっと昔のこと思い出しちゃっただけだよ』
いつまでも埋まることの無いこの寂しさを埋められるのはきっと降谷だけ
頬に触れている降谷の手に自分の手を重ねた
今まで何にもの人を、この国を守ってきた暖かくて大きな手
その温もりを感じてまた涙が溢れ出てくる
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いちのせ(プロフ) - ゆうかさん» 読んでいただきありがとうございます！お話まとまったら書こうかな〜と思います！ (2月26日 23時) (
レス) id: 238460b4ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - とても面白かったです！新しい作品も楽しみにしてます！ (2月26日 19時) (レス) @page49 id: d38f1b774d (このIDを非表示/違反報告)
いちのせ(プロフ) - リュウさん» コメントありがとうございます！更新ゆっくりですみません>< 気長に待っていてください、、、！ (2月1日 20時) (レス) id: 238460b4ff (このIDを非表示/違反報告)
リュウ - めちゃくちゃ続きが気になります!!お仕事頑張ってください！ (1月31日 3時) (レス) id: 6792b0e39f (このIDを非表示/違反報告)
yuka.125(プロフ) - 忙しいなかコメントありがとうございます！これからも応援してます！ (1月13日 8時) (レス) id: 6cd4b73c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2023年11月22日 21時
