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Prolog ページ1
Y side
トンッ……トンッ……
路地裏に俺の足音だけが響く。
いつも通りのメンバーで、いつも通りの居酒屋で呑んで、いつも通りの家に帰って、いつも通りの生活を送るはず、だった。
俺のモノクロの人生に色彩を与えてくれた、宝物に出会ったのは、そう、この時だったのだ。
友人からの電話の電話の内容は想像以上に重かった。
子供をひきとって欲しい。
そう言って、あいつは姿を消した。
玄関にはいつの間にか置いてあったダンボール。
そして子供の泣き声。
目の前の子を見つめてみると、その子は笑っていた。
親がいないのに。親戚だっていないのに。
俺はこの子を一生かけて守ろう。そう決めた。
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作者名：yuki | 作成日時：2021年1月5日 13時
