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安心したせいか涙が止まらない私に、
唇ふっくらさんは何も言わず、
背中をさすり続けてくれた。
後から来たカラフルな髪の人達が帰ろうとしていたから、
お礼を言おうとしたけど、
『あ、あ…。』
上手く話せなくて唇ふっくらさんに止められた。
「何も言わなくていいから…。」
カラフルな髪の人達は、にっこり笑って帰っていった。
少しずつ落ち着いていき、
話せるようになったところで、
唇ふっくらさんは手を止めた。
泣き止むまでずっと背中をさすってくれていた。
「落ち着いた?」
安心するような笑顔でまた涙が出そうになる。
涙ぐみながら頷いたら、
よしよしと言って頭を撫でてくれた。
『ありがとう…ございました…。
見ず知らずの…私なんかを…助けてくれて…。』
私が頭を下げると、
唇ふっくらさんは少し悲しい顔をして、
「いえいえ…。」
と言った。
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RINO(プロフ) - モモさん» ありがとうございますm(__)mたくさん更新します。 (2016年12月4日 13時) (レス) id: 61b8192b51 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - ここからの展開が気になります!!これからも応援してます!!ファイティン!! (2016年12月4日 13時) (レス) id: a5a1a36c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RINO | 作成日時:2016年12月4日 12時