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「お母さん、多分疲れちゃったんだね」
『…。』
そっか…。疲れちゃったのか…。
お母さんがいなくなる気がしてちゃんと見えてなかった。
…自分のことばっかりだった。
『じみなは優しいから、
人の気持ちが良くわかるんだね』
勝手に涙がこぼれる。
最近泣いてばっかりだな…。
そんな私を見て、じみなは私に手をのばしてきた。
でも、もちろんその手が届くことはない。
「あっ…。」
それに気付いたじみなはのばしかけていた手を途中で止める。
…じみなに会いたい…。
『…じみなに会いたい…。』
口から言葉が出てた。
目の前には固まっているじみな。
『はっ!ごめん声出てた!
話聞いてくれてありがとう、じゃあね!』
恥ずかしくて通話を切ろうとしたら
「待って!」
慌てて身を乗り出してくるじみな
「うるせぇ」
ゆんぎさんも同じ部屋にいたみたい。
遠くから不機嫌そうな声が聞こえた。
「ごめん!」
言った瞬間じみなはリビングを出て外に出たみたい。
砂利を踏む音が聞こえる。
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RINO(プロフ) - モモさん» ありがとうございますm(__)mたくさん更新します。 (2016年12月4日 13時) (レス) id: 61b8192b51 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - ここからの展開が気になります!!これからも応援してます!!ファイティン!! (2016年12月4日 13時) (レス) id: a5a1a36c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RINO | 作成日時:2016年12月4日 12時