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2話 ページ2
side_juri
中学の間も高校に入ってからも
俺は自分がΩである事を隠していた。
ヒートは長期休みや連休に合わせるように
薬で調節したし、フェロモンの分泌を抑える為の薬も
服用した。どちらも弱めの薬で効く体質だったから調節は楽だった。
そんな高校2年の時
転校生が来た
同じ日に2人も転校生が来ると聞いて驚いたが
どちらも男だと知って大した期待を
抱いていなかったし
転校生の1人が自分のクラスに来ると知った時も
特に何も思わなかった。
朝のHR、担任の一声で
開閉する度ガラガラと音がする扉を開けて
入って来たのは
ボロい教室がまったく釣り合ってない
絵画の中から出てきたのではないかと疑いそうな程
整った顔立ちの美男子だった。
その美男子は少し強ばった表情で
顔に負けず綺麗な声で
「京本大我です…」と話し始めた。
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作者名：てやんでい | 作成日時：2020年8月4日 1時
