理想とReal？ (ページ28)

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俺はタピオカを飲んで持ち帰りでもう2個頼んで
あの女が来る前に家に帰ってきた

いつの間にか目黒はタピオカワゴンのお兄さん
とあの女と仲良くなっててるし

すっげー呑気で困ってる。

まぁ、宮近は悪い奴じゃないし何かとサービスしてくれるって言ってたから俺もちゃっかり仲良くなたんだけど……

じぃ「坊っちゃま、お友達がお見えに」

照「ん？誰？」

「よっ」

照「阿部」

じぃの後ろから顔を出したのは阿部だった

照「何、珍しいじゃんうちにくるなんて

なんかあった？」

阿「いや、照に確認したいことがあって来たんだけど」

確認したいこと。

と聞いてスグに思った多分もうバレたのだと

阿部は鞄の中から紙を取り出し俺に渡す

阿「俺に嘘は通用しないって忘れたの？」

それは生徒データの書かれた紙で
結紀Aの顔写真と諸々のプロフィールが、書いてあるもの。

照「やっぱスグバレたか。

嘘をついてた事は謝るよ

阿部、ごめん。」

阿「何か事情があるんでしょ？

照も分かってると思うけど佐久間と翔太が見逃した事は許さないよ

照「あぁ、わかってる」

阿「……もちろん照の気持ちも俺は大事にしたいし

そりゃ応援もしてあげたい気持ちもあるけど

でも目黒だけに相談してたの？あいつが同じ学年だからか？」

ん？？？

阿「でも照俺は応援できないね

もう少しちゃんと考えてみたら？？
照ならもっとこーー……なんていったらいいかわかんないけど

俺的には照のタイプじゃないと思うんだよね」

照「ちょっ、ちょっと待って！！！」

阿「まって照！」

照「いや、まってまって！！

阿部お前勘違いしてる？って何の話してんの？」

阿「え？

だから照が追い出せなかったのは結紀Aの事が好きだからじゃないの？

振られて、でも好きなんでしょ？あいつが目黒の女になっても……」

照「はぁぁぁぁあ？！！

ちげぇーーよ！！なんでそうなるんだよ！！

あいつは目黒の女でも俺が惚れた女でもねぇーよ！！

あいつがタピオカワゴンでバイトしてたから」

阿「へぇーーーーーー。

タピオカワゴン。

どう言うことかな？岩本くん」

はっ！！と思って顔をあげると全く目の笑ってない阿部がニヤリと笑って足を組んで椅子に座っていた

照「……やられた」

阿部はちゃんとした理由までは知らなかったようだ