理想とReal？ (ページ3)

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「すみませんー」

そんなこんなでお客さんが来たのでちゃかとのお喋りは一旦終わり。

『はいお決まりですか？』

「タピオカミルクティー2つ
ひとつは甘めタピオカ増しで
あとチョコバナナクレープ2つ
ひとつはチョコソース多めでお願いします」

『…甘め、タピ増し…ソース多めっと、はいお待ちください』

オーダーを取ったあとお会計をして待ってもらう

背が高くてガタイのいい男の人
黒いキャップしてるから表情は分からなかった

意外だ…こんな人もタピオカ飲むんだしかもクレープも彼女と食べんのかなすっごい細かい注文だし

オーダーを手にちゃか元に戻る

『ちゃか！ちゃか！すっごいガタイの良い人来た』

近「お客さんに失礼だよ」

細かい注文を伝えちゃかにクレープを作ってもらい私はタピオカを作る。

近「はいゆきちゃん」

『ありがと』

『お待たせしましたー』

「あ、はい」

『こっちが甘めのほうでこっちのクレープがチョコソース多めのやつですね』

「どうも、ありがとうございました」

パッと顔をあげたお客さん
被っていたキャップで見えなかった顔は次はハッキリと見えてありがとうございましたと言う声と共にバチッと目があった。

『えっ』

思わず声が出てしまった

「？？なにかついてます？」

『え？あ！何でも！！ありがとうございましたまた起こしくださいませー！』

品物を受け渡すとちゃかがいるワゴン奥に逃げた

近「わっ！何？どうかした？」

『ちゃかちゃーん……私消されるかもぉ……』

近「は？？」

相手は私の顔を知らないから大丈夫かもしれないけど顔は覚えられたはず……

なるべく関わらないよう上手く過ごせるかな……

見間違いかもしれないけどあれは絶対

〝副会長〟だ。