理想とReal？ (ページ16)

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キーンコーンカーンコーン

ホームルーム終了のチャイムがなる

それと同時に素早く身支度を済ませた私は急いで教室を出る

こんな人のいる所で副会長に責められるなんてまっぴらごめん

ましてや外に出て校門まえで責められるのも絶対にいや！

そんな一心でとりあえずいつもの非常階段に身を潜めて置こう。

『ちゃかちゃん、ちょっと遅れるごめん。…と』

送信。

バイト間に合うように帰らないと。どうやって帰ろうか正門は絶対ダメでしょ？裏門もやばいな

柵から……ってそんな事したら他の生徒に怪しまれるか

やっぱちょっと時間置いて正門からさささっと帰るか。

ガチャ

『！！！』

「あ、珍しいどしたの？」

『び、びっくりしたぁ…卵焼きくん

そっちこそどうしたの』

「んー？人探しかな？？先輩にね言われて

でもいいや結紀さんに会えちゃったし

俺が居なくても見つけると思うし」

仕事放棄っすか……お手伝いしなくて先輩におこられてもしらないからね……

『あ、そうだ卵焼きくん私自己紹介なんてしたっけ？
なんで私の名前知ってたの？』

「だって俺ら去年同じクラスだったよ？」

『え？！そうなの？！』

ってことは2年生？！同級生だった！！
良かった……途中から敬語使いにくくて辞めたから先輩だったらどうしようかと思った……

「ふは笑笑やっぱ覚えてなかったか笑笑」

『ごめん笑』

「いいよ笑
だって結紀さん人に興味無さそうじゃん？

それに1年の時からここで1人で食べてるし」

……興味無いというか作ると何かと不便というか

『え、えぇ？！なんで知ってんの？！』

「ふは笑笑

俺も1年の時からずっーとここで食べてたよ
いっつも俺に気づかないし独り言時々言ってるしおかずの事考えてるし笑

だからこないだ初めて俺に会った時ちょっと嬉しかった笑笑

マジでおもしろすぎ笑笑」

『うわ…………なんかめっちゃ恥ずかしい、

え、そうだったの……つか昨年の時点で声掛けてよ……

卵焼きくん酷くない……』

「てかその卵焼きくんってやめてよ

あ、俺が名前教えてなかったのか

俺の事覚えてないから知らないか。」

「俺ね、めぐ……「ここに居たのかよ目黒」

『！！！』

なんか最近聞いた嫌でも覚えてしまった声に反応して振り向くと副会長だった。