ずるいじゃん 続続

ずるい ページ11

目を覚ますともう外が既に明るくなっていて隣の人の生活音と目の前の道路を走る車の音が聞こえてくる。














『ん。。、』
















荒れに荒れている部屋の光景が目に入る。入口の綺麗に並べられていた靴はぐちゃぐちゃになり、ソファーも横になり、カーテンには血が着いていた。
そしてあの元凶のピンク髪の男、春千夜はこの家にはもう居なかった。重くがんがんとする頭を回転させて昨日のことを思い出す

















化粧落としてねーし。あいついねーし。


















『とりあえずタバコ吸お。』



















考えた末の行動がこれだった。

無造作にスト缶が床にぶん投げられ少しだけ中に残っていたやつがニトリで買った白いジュータンにこぼれていた。


















はぁーっと溜息をつきながら、昨日の夜いつもの無愛想のコンビニ店員から買ったコンビニの袋をがさがさと漁りながらアメスピの紫のタバコを手に取りベランダへ足を運んだ。ボロボロのナイキのスリッパを履きベランダへと出る。



















お気に入りの紫色のボックスの中から1本取りだし口に咥え風に強いターボ式のライターで火をつける



















紫のボックスを眺めながら、そろそろタバコ替え時かな、なんて考えながら中指と薬指を使いタバコをすーっと吸い込んだ

ずるい→←ずるい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す