ずるいじゃん続 【灰谷竜胆】

ずるい 54 ページ5

『りんどーあの子いいのー？笑』





「お前妬くなよ」




『バレてた？』






竜胆がニヤニヤとしながらこっちを見て、イライラしたし、無駄にイケメンなとことかまじでウザイ。







やっぱ蘭の血引いてんな、なんて私はふと思った。






「お前ってまじでわかりやすい。」




『竜胆もわかりやすいよ。』





竜胆はうるせ。と言うと持っていた私のカバンをぶん投げて私に渡した。








いや、投げんなよ。




中のファンデ割れたらお前弁償しろよな




無駄に高ぇんだよ。









『次投げたら竜胆の関節全部外すから。』



「自分で直せるんで大丈夫ですー。」









小憎ったらしくへへっと笑う竜胆、でも竜胆といるとすっごい楽しくて嫌なこと全部忘れちゃうや。









もし竜胆があの子のとこ行くなら別にとめないけど少しだけ寂しいな。なんて思っちゃった。









好きってなんだろ。







私は目の前の竜胆の制服の裾をそっと掴んだ。

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