ずるいじゃん続 【灰谷竜胆】

ずるい 82 ページ35

夕飯を食べ終えてソファーに座り食休みをしていると竜胆が隣に座ってきて私の膝に頭を乗せてスマホをいじっている。









ゆっくりと竜胆の頭を撫でてやり、手を止めると撫でろと言わんばかりにこちらをじとりと見てくる








「なぁA、今日泊まるっしょ？」



『うん。帰るのめんどくさぁーい。』









竜胆はそぉかそぉかって私を甘やかしてくれる第2の母であり私の保護者兼彼氏だ。









つーか、めんどくさいってゆーかこの兄弟の家駅からめちゃくちゃ近いし蘭と竜胆のアイロン少し高めのやつだから髪の毛に優しいからもはやここに住みたい。









でもクレンジングが男二人の家に置いてあった時はさすがに焦ったけど蘭がそれせふが置いてったーって言ってたので誤解が解けて竜胆とは喧嘩にならずに解決したことを思い出した









「あー。リンドー次風呂はいってガスつけっぱなしだった。」




「兄ちゃんガスちゃんと消してっていつも言ってんじゃん」









私の膝の上でぷんすこと怒る竜胆、









怒るか甘えるかどっちかにしろよ。



かわいいな。くそ。








『家火事になるよ』



「そんな簡単になんねーから早く入ってリンドー」







竜胆は、はぁっと深いため息を零すともそもそと起き上がり少し怒っているのかずかずかと足音を立てながらお風呂場の方に行ってしまった








「おーいリンドー下の人に迷惑だぞーカルシウム足んねーのかぁ」







お風呂場の方からうるせぇって聞こえるけど蘭はニヤニヤとしながら竜胆の反応を楽しんでいる。









『蘭、竜胆あんまいじめんなて』


「俺なりの竜胆への愛情表現だよ」









はーとがつきそうな勢いで痛いことを言う蘭、確かにアイノカタチなんて人それぞれだし色々あるだろうし突っ込むのもめんどくさい。









あっそ。と呟くと蘭がソファーに座っている私の隣に座り込んできた。

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