ずるいじゃん続 【灰谷竜胆】

ずるい 62 ページ13

家に帰ると誰もいない部屋に向かって私は『ただいま。』と一言言う。









制服を着替えてジャージに着替えると置いてあったアメスピを手に取りベランダに出た。









最後の1本のアメスピを咥えると私は火をつけすーっと吸い込む









今日はなんだかタールがおもいたばこを吸いたくて、精神的にもきつかったのでフィルターをとって吸い始めた。









いつもと全然変わんないけど絶対体に悪い。









私はその場でばーか。と呟いた。









蒸し蒸しとした蒸し暑い気候でカナカナとひぐらしが鳴いている。









なんで夏の終わりじゃないのにひぐらし鳴いてんだよ。









わたしはタバコを咥えながら心の中でつっこむがそれすら虚しく思えてしまう。









今日蘭に私の事好き？って聞いた私が間違えだった。
どうせなら好きっていえばよかった。









なんで質問しちゃったんだろ。









ふと空を見上げると空は真っ暗だけど星はひとつも見えない









このまま死んでしまおうかな。







だけど死んで状況が変わる訳でもないし苦しいのも痛いのも全部嫌いな私はただの弱虫で、タバコ吸って寿命縮めることしか出来ない私はただの死に急ぎ野郎なんです。

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