ずるいじゃん【灰谷兄弟】

ずるい 8 ページ9

『きいて！りんどー！』



「なに。」





竜胆が1番後ろの窓の縁のところに座り、スマホをいじりながら私の方を不機嫌そうにじとりと見た。






『あのね！今日！すだば！行こ！すだばぁ！』


「俺甘いの無理。」


『嘘つけ竜胆いつもおしるこ飲んでんじゃん。』







ﾁｯと、舌打ちをし竜胆はしゃーねーなぁと言うと窓の縁を降りAの手を引っ張った。







「今から行こーぜ。」






現在の時刻朝の11:40
竜胆は自分の財布と鞄を持つと隣にあった私の分の鞄も持ってくれた








「お前の荷物重くね。何入ってんの。」


『最近育乳してて5キロのダンベル２個入ってる。』







竜胆はこめかみに青筋をたて容赦なくAの鞄の中に手を突っ込み、中に入っていたダンベルをドスンとAの机に置いた。









軽くなった鞄をしっかりと持ってくれる竜胆。









蘭に小さい頃から荷物持ちさせられて無自覚なのかな






可哀想…、、









なんて言葉ゆってしまったら私の鞄をぶん投げられる自信しかないので心の中に閉まっておこうと思います。









『竜胆ー鞄ありがと。』


「え、俺お前の鞄持ってたっけ中身なんも入ってなくて持ってんのも忘れてたわ。」



『入ってるし！コスメとか！リップとか！くしとか！』


「全部学校に必要ねー物じゃねーか。」

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