ずるいじゃん【灰谷兄弟】

ずるい 48 ページ49

少し経つと注文してたドリアが来て竜胆がついでにってゆってドリンクバー持ってきてくれたけどなんか黒かった。






『竜胆、これなに混ぜたん。』



「なんか色々。」



『竜胆が飲めよ。』






竜胆はヤダってゆってもぐもぐと美味しそうにハンバーグを食べてるし、口いっぱい詰め込んでてさハムスターかよって。








『ねー。今日さ蘭についてた女の子に悪いことしちゃったカモ…。』



「あー。」



『蘭から聞いた？』



「いや、本人。」



『まじか』





私は竜胆に持ってきてもらったジュースを飲むと甘ったるくてなんとも言えない味が口の中に広がった。絶対メロンソーダとコーラとジンジャエール混ぜたろ。






「追い出されたって言ってたし、泣いてたぜ」





竜胆は私の方を見てニコリと笑った。ついでに







「いつも兄貴に泣かされてんのお前なのに今日は逆だな」







って。







『うん。あとであの子に謝らないと』



「謝ってどーすんの？なかよしこよしする訳じゃねーだろ？」





『いや、私もそっち側の気持ちわかるし憎すぎて女殺したくなるよマジで。』









私はジュースを一気に飲むと食後のデザートお願いしますって近くにいた店員さんに言った。








「お待たせ致しました」







店員さんが持ってきてくれたのはチョコパフェと小豆抹茶パフェだった。キラキラとした目で竜胆の方を見ると一口いる？って。







『食べる』









竜胆のパフェにスプーンを突っ込むと小豆の部分と抹茶の部分を丁寧に取り、ブラウニーがぶっ刺さってたのでそれをかっさらって口の中に運んだ。









「おい、！！！ブラウニー取ってくなよ」


『はいはい、いちご食べていーから。』









竜胆の口に放り込むともぐもぐと美味しそうに食べる竜胆。案外ちょろいけどブラウニーって呟いている。









『竜胆、私竜胆のこと好きになりたいな。』



「卒業まで兄貴の事頑張るって言ってたじゃん」









竜胆は私の頭に手を伸ばすと優しく撫でてくれて、少し辛そうで、でも無理やり笑顔を作って笑ってくれた。



✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -

そろそろ続編に入ろうかと思っているので星押してくれたらいいななんて言ってみたりしちゃう…😳

ずるい 49→←ずるい 47

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す