死にたがりな君と春千夜君【三途春千夜】

死にたがり 10 ページ11

春千夜と海で遊んで近くのベンチに座っていると春千夜は人肌が寂しいのかいつも私の方に寄り添ってくる。






『ねーはるちよ。人生楽しい？』



「しらね。」




春千夜はそっぽ向いて長いまつ毛をぱちぱちとする。
髪はブリーチしてんのに綺麗だし色素薄いし、顔面勝ち組じゃん。






『はるちよはいいな、かっこいいし喧嘩強いし今のとこ負け無し！って感じじゃん。』


「俺にだって勝てない奴ぐらいいるわ」






むすっとする春千夜マスクをしているが不機嫌になっているのが伝わってくる。






『はるちよがマスクとったとこみたいな。』




まつ毛がばさばさなおめめでこちらを見てくる。
ほんとに可愛い。白の制服ってゆーのが凄く映える。









春千夜はマスクを無言で取ると口の端にふたつの傷が出てきた。









「こんな顔だけど。」




『え、美しい、絶対マスクしない方がモテる』









そう言うと春千夜はそーかよ。との一言。









帰るぞと春千夜は立ち上がり私の手を引いた。

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