目が覚めると ページ12
気がつくと寝てしまっていた。
「…ご主人様？」
天井がいつもと違う。どこだ？ここは…
そう思い、横を見るとずっと会いたかった人の寝顔があった。
「(あぁ、そうか…)」
ここはあの地獄ではないんだ。
私の主はゼン。ゼン・ウィスタリア。
ご主人様はもういない。
ホッとして胸をなでおろすと同時にやっと寒さというものを感じてふるりと身震いする。
「寒いかい？」
声がしてそちらを見ればいつの間に起きたのか、オビがこちらを見ていた。
「別に」
寒いと言っても凍えるほどではないし、そう答えるとオビは両手を開いて言った。
「寒かったり泣きたかったら俺の胸貸すんですけどねぇ…どうです？」
「いや、いい。」
きっぱりと断るとオビは「酷いですねぇ」とボヤく。
「お嬢ちゃん、」
「なに」
突然、オビが真剣な顔で尋ねてきた。
「寝るのが怖かったのって俺のせいだったりする？」
そう聞かれて私はなんと答えていいのか分からず黙った。
それを肯定と取ったのか、オビは謝ってきた。
「ごめん」
「なんで、謝るの」
私の言葉に「え」とオビが声を漏らす。
「確かに、寝れなかったのはあなたのせいでもあったよ。でも、それは私の気の持ちようだから。あなたが謝ることはないでしょ。」
「……………なんで寝れなかったのか、教えてくれるかい？」
オビにそう聞かれて、私は少しだけ躊躇ってから口を開いた。
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樹南(プロフ) - りとさん» りとさん、はじめまして(≧▽≦)そう言ってもらえてとても嬉しいです！！かめ更新ですがこれからもよろしくお願いします！ (2022年6月18日 20時) (
レス) id: 4dc2d64722 (このIDを非表示/違反報告)
りと - めちゃくちゃ良い展開…もう好き過ぎる… (2022年6月18日 0時) (レス) id: 4ac6ed922a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊凪 | 作成日時：2021年3月27日 17時
