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夜になり、私はそとで薪割りをしていた。
これ作って乾燥させて…あとは…
「お嬢ちゃん」
「?!」
驚き、持っていた薪を落とした。幸いにも足に落ちなかったので無傷だ。
「オビ……何の用?」
「あれ?俺嫌われてる?」
頬を掻きながらそう呟いたオビの言葉は無視して、落とした薪を集める。
「用がないなら行くから」
「あ!ちょちょちょ!」
慌てて私の目の前に立ち塞がり、止めてくる。
「なに」
刺々しい言い方になる。どうも私は今虫の居所が悪いらしい。
「お嬢ちゃん、寝てないでしょ?ダメだよ、寝なきゃ」
寝てないの、バレてた?でも、オビとはそもそもあんまり会ってないのになんで?
「白雪も寝てないのに私だけ寝るわけにはいかないでしょ」
フイと顔を逸らして言う。
実を言うとここに来る前からそんなに寝れてはいなかった。
それも、全部…
「いやいや、寝ないと倒れちゃいますって」
「今までだって倒れてなかったんだし、今更じゃない?」
そう言って、口をつぐんだ。これだと今までも寝てないと言ってるようなものだ。
「お嬢ちゃん、もしかしてずっと寝てないの?」
「オビには関係ないから」
嘘、オビがいなくなるんじゃないかって不安だった。
あの時のように、起きたらまたあの時に戻ってるんじゃないかって…
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樹南(プロフ) - りとさん» りとさん、はじめまして(≧▽≦)そう言ってもらえてとても嬉しいです!!かめ更新ですがこれからもよろしくお願いします! (2022年6月18日 20時) (レス) id: 4dc2d64722 (このIDを非表示/違反報告)
りと - めちゃくちゃ良い展開…もう好き過ぎる… (2022年6月18日 0時) (レス) id: 4ac6ed922a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊凪 | 作成日時:2021年3月27日 17時