恐怖症7 ページ9
「俺は、ずっと…お前の何を見てきたんだろうな」
泣きそうな声でお兄ちゃんが言う。
「辛かっただろ？苦しかっただろ？なぁ、教えてくれよ。お前が抱えてるもん全部」
ポロリポロリと兄の目から涙が伝い落ちる。何を、泣いているのだろうか？何が、兄をそうさせるのだろうか、分からなかった。
「平気だよ。だってさ、誰も信じなかったらもうあんな思いすること無いんだよ？」
私の言葉に兄はハッとしたように顔を上げた。その顔は、悲しげで、苦しそうだった。
薄々気がついていた。
私の中で感情が欠落している事、そしてそれに気づかないふりをしていた。
「そんなの駄目だ！」
お兄ちゃんが大きな声で言った。
「誰も信じないなんて、普通ならできないんだよ！信じる人がいて、守る相手がいて、人は強くなるんだ。お前はこのままだと消えちまいそうだ…頼む、信じるのを辞めるなんて言わないでくれ…」
「じゃあどうすればいいのよ！信じたくてもできなくて、それすらも苦しいからだからもう辞めようって…もう遅いんだよ、何もかも。私はこのまま一人でいいの」
そう、一人きりでいいんだ。そう思ってた。
「違うだろ！本当は、一人がいいなんて思ってないだろ！」
「なんで」
なんで、そう言い切れるの、と言いかけた。それに被せて兄は言った。
「俺は知ってる！お前が夜に泣いてること、誰か助けてって小さいけど確かに呟いてること！」
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Yamato(プロフ) - ミルクティーさん» こちらこそありがとうございます！ (10月28日 19時) (
レス) id: 4dc2d64722 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - Yamatoさん» ありがとうございます。更新頑張ってください。 (10月25日 10時) (レス) id: f43dd9d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
Yamato(プロフ) - ミルクティーさん» こんばんは！コメント及び閲覧ありがとうございます(*´ω｀*)リクエストは受け付けてますので大丈夫ですよ〜！二宮さんで先端恐怖症ですね！徐々にリクエスト消化しておりますので気長にお待ち下さい♪ (10月24日 19時) (レス) id: 4dc2d64722 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - 二宮さんで先端恐怖症出来ますか？(大変であればいいです) (10月24日 16時) (レス) id: 5269b3edae (このIDを非表示/違反報告)
Yamato(プロフ) - 奏さん» いつも応援ありがとうございます！！励みになっております！リアルが落ち着いたらまた更新しますね(*´ω｀*) (8月27日 16時) (レス) id: 4dc2d64722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊凪 | 作成日時：2023年6月29日 15時
