恐怖症5 ページ6
本部に着くと、偶然か必然か、二宮さんと犬飼先輩がいた。
｢あ、辻くん、防衛任務…｣
｢遅い｣
辻くんが防衛任務だとすっかり忘れていたのは私だし、遅れたのも私のせいだ。そう思い、頭を下げた。
｢すみません、二宮さん、私の責任です｣
｢A…なるほどな。今回だけだぞ｣
二宮隊の人たち…いや、ボーダーの仲の良い人たちはみな、私が人混み恐怖症だと知っている。はぁ、と二宮さんがため息をつき、私に｢辻を借りるぞ｣という。
それに頷くと｢行くぞ｣と言って隊室へと向かう二宮さんと犬飼先輩。辻くんは｢また迎えにいくから、待ってて｣と言って、二人を追いかけていった。
暇になった私は、何処へ行くか迷っていた。
ラウンジに行けば誰か捕まるかな、とラウンジへと足を向ける。
｢あ！Aせんぱーい！｣
｢うわ、駿｣
｢うわ、って酷くなーい？｣
急に後ろから駿に抱きつかれた。その後ろから見覚えのある先輩方も来ている。
｢お久しぶりです、出水先輩、米屋先輩。｣
｢おー久しぶり｣
｢あれ？辻は？｣
｢辻くんなら任務ですよ｣
キョロキョロと私の回りを見てそう言った出水先輩にそう返すと、｢あー｣といった。
｢ねねね、A先輩！模擬戦しよー｣
｢模擬戦だけね｣
｢うん！｣
駿のお尻に尻尾が見えるのは私だけ？私と駿の会話に米屋先輩も乗っかって｢俺もしたい｣と言い出した。
｢しょうがないですね、一人１０回までですよ｣
｢わーい｣と喜ぶ二人は同い年に見えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すおう(プロフ) - リクエストで緑川駿くんの暗所恐怖症お願いします！ (2022年11月4日 0時) (
レス) id: f4d272d91f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柊凪 | 作成日時：2021年1月13日 20時
