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アル「うっ…ん？」
金髪の兵士が起き上がった。驚いて咄嗟にモブリットの服を掴む。ああ、また掴んでしまった。でも、彼は僕達ではなく、誰もいない方を見ていた。モブリットは急いで兵士の方に言ってしまい、手からスルリと服が逃げていった
モブ「アルミンっ！分かるか？アルミン！！」
サシ「痛い…痛いよ…」
モブリットがアルミンという名の兵士に駆け寄った時、サシャという兵士が呻き声をあげた。 どうすればいいのか分からなかったので、とりあえず頭を撫でれば、呻き声は止まった。だけど、苦しそうだ
アル「ベルトルト？」
モブ「違う、モブリットだ、分かるか？！」
アル「っ、モブリットさん！？それに、Aさんとサシャもっ！！2人とも大怪我だ…。なんで、こんな…」
エレ「アルミン！！」
声がした方を見れば、1人の青年がこちらに走ってきた。そんな彼を、アルミンはエレンと言った。
『巨人……』
エレンはアルミンに近づいてハグをした。凄い感動な場面に思えるが、僕からしてみれば、巨人になれる人が近くに2人もいて、どうにかなりそうだった。ただただ、恐怖を感じた
『も、も、ももも、モブリット』
そう呼べば、モブリットはすぐに傍に来てくれた。暴れ狂っていた心臓はじょじょに落ち着いていった。ハグをし終わった2人は、こちらを向いた。声は出なかったが、肩が飛び跳ねる
モブ「エレン、誰かから聞いたか？」
エレ「はい…リヴァイ兵長から聞きました。その…Aさんの記憶がないって……」
アル「え？記憶が……？」
くらい雰囲気になりそうになった時、微かにワイヤーの音が聞こえた。聞こえてきた方向に目をやると、リヴァイ兵長が壁の上にたった
リヴ「起きたか」
アル「兵長…。これは…どうなってるんですか？確か、ベルトルトが巨人に…」
リヴ「Aは新兵からさっきまでの記憶がすっぽ抜けてんだとよ。エレン、他のことをありのままに話せ」
そう言って、リヴァイ兵長は緑色の信煙弾を打ち上げた
リヴ「モブリット、Aの記憶は戻りそうか」
モブ「少しずつ思い出しているようです…。完全に戻るのかは分かりませんが…」
リヴ「その調子じゃ戻るだろ。だからいつものクソヅラに戻れハンジ」
ハン「分かってるよ…」
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作者名：れもんっ | 作成日時：2023年4月7日 3時
