分隊長のストッパー【スリー】 (ページ33)

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知らない人が空から降ってきた。多分、立体機動で来た
怖い人は僕の顔をジロリと見て言った

リヴ「確かに情けねぇ顔してるな。…今のこいつが使えるかどうか確認する」

モブ「リヴァイ兵長……」

リヴ「なに…簡単な事だ」

モブリットが不安そうにしていて、僕も不安になる。何が起こるか分からないので、リヴァイ兵長と言われた人を見る。その人はブレードを抜きながらハンジさんに近づいた

とてつもない嫌悪感、不安、緊張。それらが全てマックスで感じる。冷や汗が止まらない。体が勝手に戦闘態勢に入る

ハン「リヴァイ？どうしたのさ」

リヴ「すまねぇな」

リヴァイ兵長がブレードを振り上げたその瞬間、体が勝手に動いた。僕自信が信じられないスピードをだして

空気を切る音と同時に、左手でポケットナイフをマントにある裏ポッケから取り出し、ハンジさんとリヴァイ兵長の間に入りブレードを止める

そのまま押し切り、ブレードをへし折った。僕が困惑していると、勝手に脳が体に司令を送る。そして、リヴァイ兵長目掛けて膝蹴りをするが、リヴァイ兵長も足でその攻撃を防いだ

リヴ「はっ、体がちゃんと覚えてるじゃねぇか。流石アッカーマンだな…。記憶がなくてもこんだけ動けるなら調査兵団にいてもらう。分かったな」

『え、あ、はい…』

ハン「…は、はは…記憶が無いってことが、嘘みたいな動きだね……」

ハンジさんはそう言って、ふらりと街の中に飛んで行った。1人で行く後ろ姿をみて、不安感に駆られる。なぜだか分からない、けど、貴方が1人なのは違和感しかなかった

リヴァイ兵長もいなくなって、力が抜け地面にへたり込む。包帯でぐるぐる巻きにされている右手を見てみると、情けないほど震えていた。
今のはなんだ？体が勝手に動いた…何より…リヴァイ兵長がハンジさんにブレードを振り上げた時、僕の頭の中があの人を守れという言葉に支配された。色々疑問はある、なんでポケットナイフがあるのが分かっていたのか。が…今は…もう一度…確認しておきたい

『…モブリット……僕は、本当に記憶がないんだな…』

モブ「…っ、……あぁ、そうだよ」