分隊長のストッパー【スリー】 (ページ27)

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2本とも鎧の目に刺さり、爆発する。鎧が苦しそうな声を出した

よし、通用した！！だが、まだだ

雷蔵が使える時は、目標の周囲に十分な立体物がある時に限られる。雷槍で攻撃できるチャンスは、このような条件下しかない

今ここで、決めるしかない！

後ろで待機していた兵士たちが鎧の項に雷槍を撃ち込む。皆上手いこと撃ち込めたので、誰一人事故らずに雷槍が爆発する

ジャ「効果ありだ！項の鎧が剥がれかけている！」

コニ「ほ、本当に！」

サシ「雷槍が効いた！」

ハン「もう一度だ！もう一度雷槍を撃ち込んでとどめを刺せ！」

コニ「あ…」

分隊長の言葉に、104期生の顔が曇り躊躇い始めた。そりゃそうだろう。かつて、仲間として過ごしてきたのだから

だが、そう甘いこと言ってられない。それは分かっているだろう

ジャ「お前ら！こうなる覚悟は済ませたハズだろ！」

ジャ「やるぞ！！」

ジャンの言葉で覚悟が出来たらしい、ジャン、サシャ、コニーが飛び立つのを合図に全員が立体機動に移り、項に雷槍を撃ち込んだ

一際大きい爆発音が、辺りに響いた

「やったぞ！！」

「頭を吹っ飛ばした！！」

「鎧の巨人を仕留めたぞ！！」

鎧の頭が吹っ飛んだのを見て、周りの兵士が喜ぶ。喜ばしい事なのかもしれないが、どこか引っかかる…こんな簡単に倒せるのか…？まだ敵が出していない能力とかがあるのかもしれない。とりあえず、警戒しよう

ジャ「ざまぁねぇあ！悪党め！！」

コニ「うっ、うう…」

ジャ「何泣いてんだてめぇら！おら！立て！まだ終わっちゃいねぇぞ！！泣くな！俺たちが殺したんだぞ！！」

『こらこら、ジャン。2人だっていっぱいいっぱいなんだよ。でも、戦場では泣いちゃダメだよ』

胸ぐらを掴んでいるジャンの手を優しく解きながら、二人をあやす

ジャ「Aさん…」

『それに、まだ死んだと確定していない』

ハン「まだだぞ！装備を整えて次に備えろ！」

分隊長の指示が聞こえ、指示通りに動こうとした時、声が漏れる

『あ』

鎧が、動いた

気づいたと同時に鎧が雄叫びをあげる

『まさか、超大型巨人を…』

ハン「雷槍を撃ち込め！こうなったら体ごと全部吹き飛ばすぞ！」

分隊長の指示を聞きながら、空を見た。そしたら、樽が飛んできているのを見た。心臓が飛び跳ねる。肌で感じた。ベルトルトだと

『分隊長！ライナーから離れてください！！』

ハン「えっ」

『上です！！超大型が降ってきます！』

ハン「クソ！全員鎧の巨人から離れろ！！超大型巨人が落ちてくるぞ！！」

マズイ、この距離じゃ、間に合わない