分隊長のストッパー【スリー】 (ページ24)

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エル「物陰に潜む巨人に警戒せよ！！これより、作戦を開始する！！総員！立体機動に移れ！」

団長の叫びで分隊長が立ち上がって横立ちになるのを確認し、僕も同じように立ち上がり分隊長が立体機動に移ったのを確認して後を追うように立体機動に移る

飛んでいる最中に上から見たシガンシナ区はボロボロで、怒りに手が震えた

ハン「やっぱりおかしいな。巨人が一匹も居ないのは」

『ですが、やるしかありません』

ハン「ああ、作戦続行に支障なし」

そう言って分隊長は緑の信煙弾を撃った

撃って数秒も経たないうちに外門の近くで眩しい光と、轟音がきこえる

ハン「周囲の警戒を怠るな！くまなく見張れ！」

「はい！」

リヴ「穴は！」

「成功です！！」

内側と外側から信煙弾が飛んでくる

ハン「やった！」

『エレン、調子は？』

エレ「問題ありません。訓練通り次も行けます！」

ハン「では内門に向かう。移動時に狙われぬようしっかり顔を隠せ！」

外門を無事に塞ぐことに成功。なのにライナー達は姿を表さない

塞がれても問題は無いって事か…エレンが内門を塞いだ際に疲弊し、その時を狙っている…予想通りか

ニフ「ちゃんと塞げれましたね」

アー「まだだ。ライナーやベルトルト、全ての敵を殺しきるまで、ウォール・マリア奪還作戦は完了しない」

『今日、これで決着をつけるんだ』

周囲を警戒していると、団長の近くで辺りの警戒をしていた兵士が集められていた

ケイ「なにしてるんだ？」

モブ「さぁ…」

班員全員で首を傾げていたら、兵士が壁の上から飛び出して壁内の家を調べ始めた

ケイ「あ、分かった。敵を探してるんだ」

『なるほどね』

モブ「家の中っていう単純な場所に隠れるのか？」

ニフ「どうでしょう…可能性はゼロではないですからね…」

アー「Aだったらどこだと思う？」

『んー…土を掘れる巨人がいて、土の中にいるとか…？まあこれじゃあ外の様子なんて分からないからなぁ』

アー「難しいなぁ」

僕達には指示を出されていないので、そのまま辺りを警戒しながら探している兵士たちの様子を見ている

すると居ないことが分かったのか信煙弾が打ち上がり、もう一度壁の上に集まっていた。

そして赤い信煙弾が打ち上がった

モブ「作戦中止の合図だ」

そして始まったのは壁叩き。本当に一瞬意味が分からなくて思考回路が吹っ飛んだが、気づいた

『壁の中に居るってこと、か？』

ありえない。だが、敵はいつも我々の常識を逸した事をやってのけた

もし、本当にいるのなら、気づいた兵士はどうなる

その事に気づいたと同時に体がザワついた