分隊長のストッパー【スリー】 (ページ23)

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皆知らない内に居なくなっていたし、お肉も無くなってしまったので、僕達も解散した

ハロルドさん達が片付けをしていたので、少しお手伝いをしてから兵舎に向かった

外に出てすぐ、話し声が聞こえた。反射で物陰に隠れて様子を伺うと、エレンとミカサとアルミンが座って話をしている。辺りに人の気配はない…いや、リヴァイさんかな、この気配は。

リヴァイさんも聞き耳をたてているようで、3人の話し声がここまではっきりと聞こえてきた

アル「海だ。商人が一生かけても取り尽くせないほどの、巨大な塩の湖がある。壁の外にあるのは、巨人だけじゃないよ。

炎の水

氷の大地

砂の雪原

それを見に行くために調査兵団に入ったんだから！」

エレ「あっ、ああ…そうだったな」

アル「ぁ……だから！まずは海を見に行こうよ！！エレンはまだ疑っているんだろう？見てろよ！絶対あるんだから！」

エレ「しょうがねえ。そりゃ実際見るしかねえな」

アル「約束だからね、絶対だよ！」

ミカ「また2人しか分からない話してる…」

『うみ、か……』

商人が一生かけても取り尽くせない塩の巨大湖…

アルミンが高々に喋った事を頭で反復する

もしも、そんなのが実際にあって、壁の外に巨人が居なくなったら、班の皆で見に行きたいなぁ

『日没直前、いよいよだぞ』

モブ「ああ、予定通り。問題ない」

壁の上で沈みかけている夕日をみて、上がってくる分隊長を待っていると、フレーゲルの叫んでいる声が聞こえてきた

フレ「ハンジさ〜ん！！頑張れ〜！！！」

ニフ「フレーゲルさんと…民間人？」

『民間人には秘密にしとけって言ったのに……！』

「ウォール・マリアを取り返してくれ！！」

「人類の未来を任せたぞ！」

「リヴァイ兵長！！この街を救ってくれてありがとう！！」

「全員、無事で帰ってきてくれよ！！」

「でも領土は取り返してくれぇ！！」

リヴ「勝手を言いやがる」

「うお〜！まかせろぉぉ！！！！」

唐突に叫んだのはコニー、ジャン、サシャだった。若い子は凄いなと思っていると、団長も叫んだ。それに呼応して民間人も叫ぶ

ケイ「調査兵団が歓迎されるとは…いつぶりだ？」

アー「さぁな。そんな時あったのか？」

『無いかなぁ…』

エル「ウォール・マリア最終奪還作戦開始！！」

馬に乗って団長の合図をまつ

『分隊長を、生きて返すぞ』

モブ「ああ、分かってる」

モブリットに右手を出せば、モブリットも右手を出してくる

軽く拳同士を合わせると、タイミングよく団長の合図が聞こえてきた