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アル「正当な王位継承者…？」
コニ「ヒストリアが？」
ハン「つまり、エレンもヒストリアも、ロッド・レイスのもとにいる可能性が高い」
ぼんやりと隅に立って話を聞いていた。あまり頭に入ってきていないが、ロッド・レイスのところに、エレンたちがいるということはちゃんと理解した筈だ。
ヒストリア・レイス…王家の血を継ぐ人間。幼い頃、母親に“お前を殺す勇気が、私にあれば”と言われたのが初めての会話。親に恵まれなかったのは同じだな…いや、僕は環境か
ケイ「A？ちゃんと聞いてるのか？」
『ちゃんと聞いているさ。エレンは器であって、交換可能な存在なんだ。もし王政が巨人を持っていれば、エレンはそいつに食われるんだろう？』
ケイ「おお、ちゃんと聞いていたな。さすがだな」
『どうも』
リヴ「とにかく、そのロッド・レイスとやらの領地を目指す。すぐに出発の準備をしろ」
一同「はっ！」
104期生は部屋から出てくと、残った人で話し始める。
ハン「私はエルヴィンにレイス家の情報を伝えてくるよ。結果を待っているはずだからね」
リヴ「ああ。だがAは俺たちと一緒にこい。荒事が多くなりそうだからな。こいつの力を借りたい」
『自分は構いません』
ハン「…わかった。レイス卿の領地で落ち合おう。連絡は例の場所で」
数日後…
憲兵「調査兵団が民間人を殺した！一部の団員は逮捕を逃れ、いまだに逃亡中だ。それらしき人物を見かけたら、至急情報提供を願う」
住民「俺が言ったとおりだろ、ヤツらはここで巨人同士を戦わせて、めちゃくちゃにした連中だ。エレンって怪物を使って、人類を滅ぼす気なんだ」
ジャ「兵長！買い出し終わりました」
『町で憲兵がこんなものを。これが事実なら、調査兵団は解散状態です。午後には山狩りが行われるというし、加えて主要な街道には検問が降られ、通行所がないと通り抜けは不可能です。リヴァイさん、どうします？』
ミカ「早くしないとエレンがっ…！」
リヴ「落ち着け、奴らは馬車を使っている。レイス卿領地まであと１日はかかるはずだ。その間になんとか、策を講じるしかねぇ」
サシ「あっ、兵長足音です…こっちに向かってきます」
リヴ「A、人数は」
『二人、歩き方からして、新兵ですね。制圧してきても？』
リヴ「時間がねぇ、気絶させるなよ」
『了解です』
サネスの時よりも手加減をして…今度は間違えない
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作者名：れもんっ | 作成日時：2023年4月7日 3時
