分隊長のストッパー【スリー】 (ページ18)

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兵団の粛清によって、中枢に当たる人材を多く失った人類だったが、地下空間で発見された光る鉱石など、得たものも多かった

そして、エレンの硬質化の能力はとある対巨人兵器を誕生させた

『よし……もっと首を突っ込め』

自分を囮にして巨人の首を突っ込ませ、タイミングよく合図を送る

『今だ！』

けたたましい轟音が鳴って、巨人の頭に砂煙が経ち篭もる。急いで立体機動で壁の上に登って分隊長達の元へ急いだ

遠くからでも分かる分隊長の喜んでいる姿

これを見れただけで、夜通し行われた実験が報われた

ハン「やったぞ12メートル級撃破！！いいぞ！これなら兵士が戦わなくても巨人を倒していける！」

分隊長がはしゃいでいる後ろで、エレンががくりとしゃがみこむ。駆け寄るとエレンから鼻血が出ていた

『これで抑えてて』

エレ「あ、ありがとう、ございます…」

エレンにハンカチを渡して鼻血を拭き取ってもらう

ハン「地獄の処刑人の誕生だ！やったな、エレ……エレン？」

『恐らく巨人の力を酷使し過ぎたんでしょう。このところ硬質化の実験ばかりでしたし……』

リヴ「こいつの作り出す石は無限じゃねぇんだ」

ハン「すまない…エレン」

エレ「謝らないでくださいよ。ハンジさん。俺が疲れたぐらいなんだっていうんですか。早く武器を揃えて行きましょう。シガンシナ区に」

『どう？新しい武器は巨人に相手に有効打になりそうか？』

モブ「ああ、扱いは難しいし危険が伴うが、ちゃんと使えれば鎧の巨人の鎧だって砕ける」

アー「エレンの硬質化で試してみたんだが、ばっちり抉れてたぞ」

ニフ「前回鎧の巨人と戦っていた時、私達はエレンの戦いを見ている事しか出来ませんでしたから、次会った時はそうはいきません！」

『前回……ああ、ベルトルトとライナーが正体を表した時か』

ケイ「そん時Aは超大型巨人の口の中ってか」

『惜しいことをした、あの時足が使えなかったといえ戦力になれたのに』

モブ「足を怪我してるんなら戦闘はさせない！」

アー「と、ママが言ってますが」

『うちのママ過保護だからなぁ』

モブ「だれがママだ！」

モブリットが立ち上がったので、僕も立ち上がって逃げようとした時、執務室のドアが勢いよく開いた

ハン「これからキース・シャーディス教官の所へ行ってくる！！Aとモブリットは着いてきてくれ！」

『「了解！」』

それだけ言って分隊長は飛び出していった。分隊長が居なくなり、僕とモブリットは目を合わせる

モブ「この続きは終わってからな」

『どうか忘れてくれ』