分隊長のストッパー【スリー】 (ページ17)

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ハン「エレンの巨人化を解かずに肌に硬質化が出来れば鎧の巨人みたいになって刃も通らない巨人になるかもしれない。それができたらエレンは超大型巨人の爆風をものともしないはずっ！！」

モブ「…っぶんた、いちょ…もうそろそろ、朝食の時間です」

ハン「え、朝食？いやまだ大丈夫大丈夫！！それでそれでエレンの拳に硬質化をしたらパンチ力が上がるのか試してみないとね！硬質化の物質を活かして建物が作れたらとても強硬になると思うんだけどどう思う？！」

『アーベルが馬に見えてきた……』

ハン「だよねー！！！他にも手から細長いのを一気に作り出して遠距離攻撃！！なんかもできたら最高だよ！！」

アー「まって傷つく」

ニフ「あっはははっははは！アーベルさんが馬…！！あっははは！！！」

ケイ「二ファ！二ファはもう寝ろ！！！」

ハン「まだ30分くらいしか喋ってないけどやっぱりエレンが居ないと実験は出来ないからね！！少し探してくるー！！」

勢いよくドアが閉じた音が響いたと同時に皆床に倒れた。喋る気力も体を動かす気力もない

いつから話してたっけ……昨日の、まだ朝日が昇っていない時からだった気が……さすがに、僕も、これは体にくる……すこしだけ、寝させて……

ほとんど睡眠に入りかけている頭でそう考えながら意識を落としていった

リヴ「おい生きてるか」

『ウガッ』

頭部に鈍い痛みを感じながら飛び上がると、機嫌の悪そうなリヴァイさんが腕を組んで僕を見ていた。機嫌が悪そうなのはいつもかな？

周りを見ると、床に散らばってぶっ倒れている班員がいた

段々寝る(気絶)直前の記憶を思い出してきて、少し体が震えた

リヴ「あのクソメガネがエレンの硬質化実験をするって聞かねぇんだ。手が離せないから班員を呼んで来いってよ」

『はは、ははは…。いつもうちの分隊長がスミマセン……』

どうやら機嫌が悪いのは本当だったらしい。言葉の節々にイラつきを露わにしていた。ペコペコとお辞儀をしてリヴァイさんを見送った

『っはぁ…どのくらい寝てた？』

モブ「……約4時間だ」

のっそりとモブリットが起き上がった。体感は一瞬だったが、思いの外時間が経っていたらしい

そう遠くない所にエレンはいるはずだから、一瞬で捕まえれるはずなのに…。

考えられるのは、分隊長がエレンを見つけてすぐにリヴァイさんをパシリ出来なかったか、リヴァイさんが起こすのを少し待ってくれたか……まぁなんでもいいか、早く起こして分隊長の所に行こう