分隊長のストッパー【スリー】 (ページ14)

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分隊長の傷を清潔なガーゼで止血し、包帯を巻いて肩に負荷がかからないように、布で腕をつった

『ハンジさん、腕は痛くないですか？』

ハン「っあ、あぁ、ありがとう。問題ないよ」

照れ隠しなのか、僕ではなく斜め前を見ていてとても可愛く感じる。顔は赤くないが、耳はとても赤くなっているので愛おしく感じる

そんな赤く染まっている耳に触れると、分隊長はビクリと肩を揺らしながら僕の方を見た。動揺しているのか、目が泳いでいるのがとても可愛い

『無事でよかったです、本当に』

守れなかったという後悔はあるが、分隊長が生きててくれて本当に良かった。あなたが死んだら、僕は、どうしたらいいか分からない…

ハン「…仇はうってくれたんだろう？……Aも無事でよかったよ」

そう言いながら分隊長は僕の頬に触れた

ケイ「俺たちいるの分かってるのか？」

アー「分かってるけど、シャットアウトしてるんだよ俺たちの存在を」

モブ「まあA、凄い分隊長のこと心配してたし…大目に見てやろう」

アー「大目に見てやるのはここまでだがな。よし二ファ！行ってこい！！」

二フ「了解です！！ぶんたいちょー！！Aさーん！！憲兵から講堂に集合しろと伝令でーす！！！」

ケイ「おーおー、慌ててやがるぜ」

モブ「ホントに二人だけの空間になってたんだなぁ。そこに躊躇いなく入れる二ファがいてくれてよかったよ」

アー「包帯とか俺たちが準備したんだけどなぁ……Aの荷物から」

駐屯兵「ロッド・レイス巨人の現在の位置が分かりました。オルブド区の南西を進行中。やはり、夜明け頃にオルブド区に到達する見込みです」

カル「分かった。エルヴィン団長、君の腹案を聞かせてもらおうか。どうやって住民を避難させるつもりだ？」

エル「避難はさせません」

カル「なに？」

エル「住人にはこのまま、オルブド区にとどまってもらいます」